『東京クラシック』で“伝統の一戦”が復活!ゼルビアとヴェルディのスクール生が前座試合を行いました
日頃よりFC町田ゼルビア、そして、町田ゼルビアスポーツクラブをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
3月26日(土)にゼルビアフットボールスクールの小学校1年生から3年生が、J2リーグ第5節『東京クラシック』東京ヴェルディvsFC町田ゼルビアの前座試合に参加してきました。
FC町田ゼルビアと東京ヴェルディは、少年サッカーにおいて古くからライバル関係にあり、当時は“FC町田”と“読売クラブ”というクラブ名でしのぎを削ってきました。ちなみにFC町田は“エフマチ”と呼ばれ、当時は多摩・武相地域にとどまらず、全国的にサッカー少年にとってのあこがれのチームの一つでした。
1977年に発足したFC町田が、小中学校のカテゴリーで全国制覇をするなど結果を残し続けたことで、1990年代から2000年代にかけて、非常に優秀な人材が育っていました。しかし、町田には受け皿となるプロチームが存在しなかったため、他クラブや名門高校に選手が流出してしまう状態にありました。
その例がゼルビアOBでもある、ひろめ隊の酒井良隊長(平塚、山形、草津などで活躍)や日韓W杯メンバーの戸田和幸氏(清水、トットナム、デンハーグ、広島、千葉などで活躍)、星大輔ホームタウン担当(横浜FM、FC東京、京都、山形などで活躍)、そして、ゼルビアのジュニアユース出身で現在はオランダ・フィテッセでプレーする太田宏介選手らになります。その他にも多数の“エフマチ経験者“のJリーガーがおり、その数は旧清水市に次いで多い約40名です。
2012年にJ2リーグ初昇格したのを機に、ゼルビアアカデミーの環境を整備し、町田の子どもたちが町田で育ち、町田でプロサッカー選手になれるように、クラブ一丸となって取り組んでいます。
今回は、2012年以来の『東京クラシック』が復活し、それを記念して試合前の前座試合に招待していただきました。ゼルビアとヴェルディの1年生・2年生・3年生の3カテゴリーのスクール生が集い、交流試合を実施しました。ピッチ横の人工芝でのミニゲームから始まり、最後はトップチームの選手達が戦う同じピッチで試合をしました。
酒井コーチは「10年後は前座試合ではなく、メインの試合で君たちは戦うんだ。その試合はもう今から始まっているんだ。準備はできているか?」と鼓舞。子どもたちは目を輝かせて話を聞いていました。
キックオフの笛が鳴ると、トップチームの選手顔負けの前線からの激しいプレスでボールを奪い、積極的なドリブルでたくさんのゴールシーンを作り出していました。子どもたちは「今日の俺は鈴木孝司だ! じゃあ俺はハンジェだ!!」と盛り上がっていました。
結果は、1年生から3年生の得失点を計算すると、ゼルビアの勝利で終わりました。選手と同じピッチで試合をし、そのあとに憧れの選手を応援し、素晴らしい経験となりました。試合前のウォーミングアップ時には選手をハイタッチで迎え、選手入場の際はエスコートキッズを務めました。
本イベントは今回が初となります。クラシックには伝統という意味がありますが、その伝統が今回まさに復活し、過去と未来がサッカーを通してつながりました。今後、日本全国のフットボールファミリーに認知され、楽しんでもらえるような『東京クラシック』にしていきたいと思います。
改めまして、『東京クラシック』復活に際してご理解とご協力をいただきましたサポーターの皆様、報道関係者の皆様、東京ヴェルディの皆様、素晴らしい環境を子どもたちにご提供いただき、本当にありがとうございました。
これからも子どもたちと皆様とで一緒になって伝統を築きあげていきたいと思います。今後とも『東京クラシック』をよろしくお願い致します!
▽フォトギャラリー(撮影:春木睦子)