【2014 明治安田生命J3リーグ第29節vs.グルージャ盛岡 △1-1】
FC町田ゼルビアは10月19日(日)、アウェイで開催した明治安田生命J3リーグ第29節・グルージャ盛岡戦に1-1で引き分けた。結果、首位のツエーゲン金沢とは勝ち点7差、2位のAC長野パルセイロとは同3差の3位となった。
ゼルビアは今節、深津の出場停止があけて先発に復帰した。だが、三鬼とペデウォンが出場停止で不在。代わりに原田、松下が先発を果たした。松下は加入後初先発となった。また、ベンチ入りメンバーに崇文、戸高、木島が復帰した。
立ち上がりから、ゼルビアが積極的に仕掛け、盛岡陣内でボールを回した。だが、相手は4バックと3ボランチで守備ラインを形成し、中央を固める。そして奪ってからの素速いカウンターを狙ってきた。
前半8分、ゼルビアがピンチを迎える。中央、ボールをつながれ、最後は混戦から征矢に決定的な位置でシュートを打たれた。だが幸い、わずかに枠を外れ事なきを得た。
その後、ゼルビアはサイドからのクロスとミドルシュートで相手を誘うが、うまくいかない。前半だけでシュート9本と攻め立てたが、盛岡守備陣の集中力は途切れず、前半は0-0で折り返すことになった。
後半ともにメンバー変更はなかった。先にゴールを奪いたいゼルビアだったが、後半12分、先制を許した。パスカットからカウンターを受け、3対4の数的不利となり、シュートを打たれた。クロスバーの下に当たり、ノーゴールかと思われたが、ゴールインの合図が出て0-1となった。
相馬監督はすぐさま稲垣に代わり、戸高を送り出した。その戸高が仕事をする。後半28分、右クロスがファーサイドに流れ、追いかけた戸高が相手との接触で倒されてPKを獲得した。
これを同29分に孝司が落ち着いて決めて1-1の同点に追いついた。その後も、途中出場の戸高、崇文、木島、庄司が体力を活かしてゴール前に迫るが、盛岡の守備が堅く、前半のようにシュートを撃ち切るところまでいかない。
試合は1-1のまま終わり、悔しいドロー決着となった。首位の金沢、2位の長野がともに勝利し、勝ち点は2ずつ広がったが、まだ数字的には優勝の可能性はあり、入れ替え戦となる2位の長野までは勝ち点3差で、得失点差でいえば4上回っている。ゼルビアは最後まで昇格を諦めずに戦い抜く。
▽フォトギャラリー(撮影:小田野純一)