【2014 明治安田生命J3リーグ第26節vs.SC相模原 ○2-1】
FC町田ゼルビアは9月21日(日)、アウェイで開催した明治安田生命J3リーグ第26節・SC相模原戦に2-1で勝利した。ツエーゲン金沢も勝利したため順位は2位のままとなったが、隣町クラブとの『武相決戦』に勝利し、今後に勢いづく白星をつかんだ。
ゼルビアは星野が出場停止から復帰。また、前節は体調不良で欠場した三鬼もスタメンに復帰した。ペ・デウォンは出場停止だったが、原田が怪我から復帰してベンチ入り。また、新加入の松下もメンバー入りした。
序盤、負けられないという硬さからか、ホームの相模原に支配される時間もあった。エースの元日本代表FW高原が怪我で欠場したが、長身の服部、テクニックのある菅野、曽我部らが絡んで攻撃を仕掛けてきた。それでも、ゼルビアは動じない。落ち着いて跳ね返し、好機をうかがう。
しかし、前半17分、相手の突破を上手く止めたかに見えた深津のプレーに警告が出され、深津は累積8枚の警告で、次節以降2試合の出場停止が確定した。前半の24分には平が警告をもらい、前半14分に受けた三鬼と合わせ、最終ライン4人中3人が警告を受けた状態と、嫌な流れとなった。
それでも前半の終盤はペースを奪い返し、0-0のまま後半に突入した。共にメンバー変更なく後半がスタート。先に点が獲りたい中、後半3分にゼルビアが先制に成功した。
CKのチャンス。三鬼のキックをファーサイドで遠藤が折り返し、戸高が蹴り込んでゴールを奪った。戸高自身6月の相模原戦以来となる今季4点目。“相模原キラー”誕生を期待させる大きな先制点を奪った。
しかし後半12分、セットプレーの跳ね返しを拾われてカウンターを受け、服部に同点ゴールを決められた。それでも、今日のゼルビアは違いを見せた。失意の失点から3分後、今度はゼルビアがセットプレーのこぼれ球をつないでカウンター。相手の最終ラインに流れたルーズボールに久木野が猛突進して奪い、GKとの1対1から冷静にシュート。2-1の勝ち越しゴールを決めた。
その後、ゼルビアは三鬼に代えて原田を投入。警戒するサイド攻撃を封じにかかる。相馬監督は終盤、木島、崇文を送り出して攻撃的な姿勢を貫き、追加点を狙い続ける。3点目は奪えなかったが、5,000人を超える観衆のアウェイ戦で、2-1の勝利をつかんだ。これで今季の『武相決戦』は3戦全勝となった。
次節は1週空いて10月5日(日)に、ホームでガイナーレ鳥取と対戦する。深津の不在は痛いが、幸い期間が空くため、チームを整備する時間はある。チームは勝って兜の緒を締めるという意識を持ち、25日から一戦必勝を目指してトレーニングを再開させる。
▽フォトギャラリー(撮影:藤井隆弘)