【2014 明治安田生命J3リーグ第20節vs.藤枝MYFC ○2-1】
FC町田ゼルビアは3日(日)、アウェイで開催された明治安田生命J3リーグ第20節・藤枝MYFC戦2-1で勝利した。前節のJ-22戦は追いつかれて1-1ドローと悔しい思いをしたが、今節は劇的ロスタイム弾で、大きな勝ち点3をもぎ獲った。
キャプテンの李漢宰、右SBの星野が再び欠場した上、遠藤が累積警告で出場停止だった。攻撃的MFはリーグ戦初先発のルーキー稲垣が務めた。また、新加入の久木野がさっそくベンチ入りを果たした。
序盤はゼルビアがいつものプレスでボールをつかみ、主導権を握る。しかし、藤枝の粘りに苦しみ、バイタルエリアで良い形を作ることができなかった。
藤枝はポイントゲッターの大石を欠いた中での布陣。こちらもパスミスが多かったが、守備面ではハードワークをしっかりしてきたため、ゼルビアも攻略に苦労した。
それでも前半26分、セットプレーの際に深津がPA内でファウルを受けて倒され、PKを獲得した。これをエースの孝司がしっかりと決め、前半を1-0で折り返すことに成功した。
だが後半開始直後の4分、西山に直接FKを叩き込まれて1-1の同点とされてしまった。その後、ゼルビアは運動量が落ち始め、相手に差し込まれるシーンも出てきた。
相馬監督は素早く動き、後半14分には木島に代えて新加入の久木野を投入。ドリブルと裏への飛び出しが武器のアタッカーを入れて巻き返しを狙った。
開幕戦の対戦では、ゼルビアが終始主導権を握って3-0で勝利したが、今回の藤枝は運動量が落ちず、攻守両面でハードワークを続けてきた。そして、ゴール前まで攻められる回数が増えてきた。
その後、ゼルビアは、稲垣に代わり吉井、原田に代わりペと守備的な選手を入れて、藤枝の攻撃を防ごうとした。DF面が落ち着いたところで後半41分には、今度は戸高に代えて前線で体を張れる中島を入れて勝ち越しを狙った。
1-1のままロスタイムに突入。最後の4分目に入った直後、ドラマが待っていた。中央、庄司のスルーパスに孝司が走り抜けドリブル突進。PA右からするすると中に入り、DFを交わして左足を一閃。値千金のゴールを決め、土壇場での2-1勝利をもたらした。
湿度が高く、猛暑の中での苦しい試合だったが、2-1勝利。2位に勝ち点差7をつけての首位キープに成功した。
次節10日は、現在勢いのあるガイナーレ鳥取との対戦。ホームでの試合だけにファン・サポーターの皆さんの後押しを受け、勝利を目指す。
▽フォトギャラリー(撮影:山田浩一郎)