この度、FW 鄭大世選手が、2022シーズンをもって現役を引退することになりましたのでお知らせいたします。
【鄭大世選手コメント】
「裏山の鶯の鳴き声で目を覚ます。そんな清々しい朝を迎えてた町田での2年間
最後の最後まで。本当に最後の試合まで苦しかった。
これを遅くに書き上げた後に夢で、外されてるのに怒鳴られる夢でうなされ、朝思わず加筆した。
現実もそんな日常だった。
全て伏線だと言い聞かせ、この”痛みや苦しみ”は自分だけの花を咲かせるためだと
愚痴りながらも、食らいついた
自分と、周りが思う今の質の差にも薄々気がついてたが
年甲斐もなく、まだできる!とギラついてたけど、変わることはなかった。
苦しさは変わらずで、こんな歳でも、悔しくて何度も泣いた。
でも喜びは、喉が裂けるほど咆哮したあの頃とは、もう違う。
同世代に勇気づけられ、ひと回り下に慰められた。歳の半分以下の選手たちと鎬を削った
幼き頃、買ってもらったユニの袖のJリーグのエンブレム
太くなった腕の袖のそれを見るたびに、胸が熱くなった。
何年も前から、今日が最後かもと毎試合トイレに篭り嗚咽を漏らして泣いてた。
酸いも甘いも味わい、綺麗事だと思ってたあの言葉も、今なら素直な気持ちで言える。
『みんなのおかげ』
こんな性格じゃなかったらもっといい景色が見えたかも?
こんなエゴイストだからここまでこれた?
違う。みんなの支えで今がある。
後悔や、人としての失敗は数え切れないけど
はっきりと言える。これが『ベスト』。
砂埃舞う大学都リーグ3部からのし上がった、最高に痛快なサッカー人生。
多くをサッカーからもらい、今は心が満たされてる。
あの頃想像もできなかった舞台で夢中で走った17年間に、
終了の笛を吹き、終止符を打つ。
悠然と胸を張ってスパイクを脱ぎます。
エゴイストなくせに馬鹿みたいに繊細で感情的な、こんな僕に関心を持ってくれて
ありがとうございました。」
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【プロフィール】
◇鄭大世(ちょん てせ)
◇背番号:9
◇ポジション:FW
◇生年月日:1984年3月2日(38歳)
◇出身地:愛知県名古屋市
◇身長/体重:181cm/80㎏
◇経歴:
愛知朝鮮初級学校→東春朝鮮初中級学校→愛知朝鮮中高級学校→朝鮮大→川崎フロンターレ→VfLボーフム(ドイツ)→1.FCケルン(ドイツ)→水原三星ブルーウイングス(韓国)→清水エスパルス→アルビレックス新潟→清水エスパルス→FC町田ゼルビア
◇Jリーグ初出場:
2006/03/18 2006Jリーグ ディビジョン1 第3節 川崎F(vs甲府@小瀬)
◇Jリーグ初得点:
2006/07/19 2006Jリーグ ディビジョン1 第13節 川崎F(vs鹿島@カシマ)
◇個人タイトル:
J2リーグ得点王(2016)
◇代表歴:
北朝鮮代表
2007年:東アジアサッカー選手権2008予選大会
2008年:2010 FIFAワールドカップ・アジア予選、東アジアサッカー選手権2008決勝大会
2009年:東アジアサッカー選手権2010予選大会
2010年:2010 FIFAワールドカップ
2011年:AFCアジアカップ2011、2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
◇年度別成績:通算試合数 552試合191得点(代表含む)
【内訳】
・J1リーグ通算 181試合65得点
・J2リーグ通算 130試合46得点
・リーグカップ通算 33試合8得点
・天皇杯通算 18試合9得点
・ACL通算 30試合8得点
・ブンデスリーガ部通算 5試合0得点
・2.ブンデスリーガ部通算 44試合14得点
・DFBポカール通算 4試合1得点
・Kリーグ1通算 72試合23得点
・FA杯通算 2試合2得点
※引退記念グッズは現在制作中です。後日改めてリリースいたしますので、今しばらくお待ちください。