2010 JFL
11月28日(日) 13:01 KICK OFF 東近江市布引運動公園陸上競技場・滋賀県試合終了
MIOびわこ草津
4
3 前半 3
1 後半 0
3
FC町田ゼルビア
ゴール | |
---|---|
03' | 木下 真吾 |
31' | 伊藤 和也 |
39' | 阪本 晃司 |
79' | 伊藤 和也 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 1 | 安藤 永倫 |
DF | 13 | 山田 尚幸 |
DF | 15 | 石澤 典明 |
DF | 5 | 谷口 浩平 |
DF | 7 | 壽 健志 |
MF | 14 | 伊藤 和也 |
MF | 17 | 浦島 貴大 |
MF | 8 | 安里 晃一 |
MF | 4 | 尾上 勇也 |
FW | 29 | 阪本 晃司 |
FW | 10 | 木下 真吾 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 22 | 若月 翔太 |
DF | 2 | 桝田 雄太郎 |
MF | 6 | 大久保 悟 |
MF | 16 | 前川 賢司 |
MF | 18 | 坂井 優介 |
MF | 20 | 中濵 雅之 |
FW | 9 | アラン |
チーム監督 | 和田 治雄 |
---|
選手交代 | |
---|---|
72' | 木下 真吾 → 坂井 優介 |
83' | 尾上 勇也 → アラン |
90'+4 | 伊藤 和也 → 中濵 雅之 |
警告 | |
---|---|
34' | 阪本 晃司 |
36' | 山田 尚幸 |
61' | 石澤 典明 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 21 |
CK | 5 |
PK | - |
シュート | 11 |
警告/退場 | 3 / - |
ゴール | |
---|---|
8' | 鈴木 崇文 |
11' | 勝又 慶典 |
29' | 木島 良輔 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 22 | 吉田 宗弘 |
DF | 3 | 藤田 泰成 |
DF | 5 | 深津 康太 |
DF | 2 | 津田 和樹 |
DF | 23 | 久利 研人 |
MF | 14 | 大前 博行 |
MF | 15 | 柳崎 祥兵 |
MF | 17 | 鈴木 崇文 |
MF | 11 | 酒井 良 |
FW | 33 | 木島 良輔 |
FW | 7 | 勝又 慶典 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 1 | 修行 智仁 |
DF | 4 | 雑賀 友洋 |
DF | 16 | 斉藤 広野 |
MF | 10 | 蒲原 達也 |
MF | 26 | 北井 佑季 |
FW | 9 | 山腰 泰博 |
FW | 27 | 小川 巧 |
チーム監督 | 相馬 直樹 |
---|
選手交代 | |
---|---|
46' | 酒井 良 → 北井 佑季 |
69' | 鈴木 崇文 → 山腰 泰博 |
82' | 久利 研人 → 斉藤 広野 |
警告 | |
---|---|
19' | 木島 良輔 |
54' | 北井 佑季 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 18 |
CK | 3 |
PK | 1 |
シュート | 6 |
警告/退場 | 2 / - |
入場者数 | 天候 / 気温 / 湿度 | ピッチ |
---|---|---|
1,788 | 曇 / 12.5°C / 54% | 全面良芝、乾燥 |
主審 | 副審 | 第4の審判員 |
小屋 幸栄 | 植田 文平、神谷 遼平 | 大原 謙哉 |
試合終了
MIOびわこ草津
4
3 前半 3
1 後半 0
3
FC町田ゼルビア
試合経過 | |
---|---|
JFL後期第17節、今季のリーグ最終戦、FC町田ゼルビアは東近江市布引運動公園陸上競技場で第12位のMIOびわこ草津と対戦した。現在3位につけるゼルビア。2位のSAGAWA SHIGA FCとは勝ち点61で並び「得失点7」の差。まず目の前の試合に勝利し、SAGAWAの結果次第で2位を狙える状況で最終節を戦うこととなった。 開始早々、いきなり失点を喫してしまう。前半3分に、こぼれ球を拾ったびわこの木下にペナルティエリアの外からロングシュートを決められてしまった。 その前にも、GK吉田宗弘のファインセーブで事なきを得たものの大きなピンチを作られており、不安定な立ち上がりとなった。 しかし、ゼルビアもすぐに反撃に転じる。前半8分、ハーフウェーラインを越えて少し敵陣に入った場所で、MF鈴木崇文が前を向いたフリーの状態でドリブルを開始。近くをFW勝又慶典、ファーサイドにはFW木島良輔が走り込み、MF鈴木には様々な選択肢があったが、MF鈴木は相手GKが前に飛び出していると見るや迷わずにシュートを選択。ゴールまで約40メートルほどの距離はあるロングシュートとなったが、相手GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。 続く前半11分、ゴール前で粘ってボールをキープしたFW木島が、フォローに来たMF酒井にボールを落とすと、MF酒井は我慢してオフサイドラインギリギリで待っていたFW勝又へラストパス。相手DFラインの背後をとったFW勝又が落ち着いてゴールに蹴り込み逆転に成功した。さらに、前半29分、FW木島がくさびのパスをフォローに来たMF鈴木(崇)に落とすと、木島はDFラインの背後へ猛然とフリーランニング。MF鈴木が、左足のアウトサイドを使った巧みなキックで木島の前方へスルーパスを通すと、木島は俊足を活かしてゴール前に突進しGKと一対一に。木島は落ち着いてGKの位置を確認し、ボールを少し浮かしてゴールに流し込んだ。 一気に3点を連取し勢いに乗るゼルビア。しかし、ここから再び相手に主導権を握られる時間が増え始める。「自力で2位になるためには大量得点が必要という状況が影響したのかもしれない。本来であれば3-1となった時点でもっと落ち着いて戦えるはずだが、『もっと攻撃に行くべきなのか?』という迷いが生じて、今日は不安定なプレーとなってしまった(柳崎)」。前半31分、左サイドを崩されてゴール前にグラウンダーのクロスを送られると、ゴール前で混戦となったところをびわこのMF伊藤和也に押し込まれてしまった。さらに、前半39分には、左サイドから中央へクロスを送られると、びわこのFW阪本にヘディングでゴールを許し同点に追いつかれてしまった。 3-3の同点迎えた後半。「次の1点が重要となる」と判断した相馬監督はハーフタイムにMF酒井に代えて、スピード溢れる攻撃的プレーが持ち味のMF北井佑季を投入した。 後半開始早々には、その北井がペナルティエリア内でファウルを誘いPKを獲得。しかし、自らPKを蹴った北井がこれを外してしまい勝ち越しゴールは奪えなかった。さらに、後半18分、ゴール前の好位置でフリーキックを獲得し、MF鈴木(崇)が左足で直接狙ったがこれは惜しくもゴールバーを直撃してしまった。 後半はお互いが持ち味を発揮した見応えのある攻防の応酬となった。両チームともに、前線から多くの人数をかけてボールに厳しくプレッシャーをかけて、縦パスを合図にどんどんと前線に飛び出していくサッカーを展開した。 ゼルビアは、MF鈴木(崇)に代えてFW山腰泰博を投入するなど、攻撃的な姿勢を貫き勝ち越しゴールを狙ったが、なかなかシュートまで辿り着けない。逆に、後半34分にサイドチェンジからびわこに揺さぶられてしまい、中央の空いたスペースに走り込んだびわこのMF伊藤にシュートを許し、痛恨の逆転ゴールを与えてしまった。 その後は、ゼルビアが相手ゴールに必死に襲いかかったが、びわこも、球際の激しい、粘り強い守備でフィニッシュを許してくれない。結局、試合はそのまま3-4で終了し、ゼルビアは逆転負けを喫してしまった。 この結果を受けて、2010シーズンのゼルビアの順位は3位が確定。戦績は、19勝4分11敗の勝ち点61となった。総得点の71はリーグ最多。得失点差は+27となった。 |
ーー試合の感想
非常に残念なゲームとなってしまいました。
試合の立ち上がりが少し悪く、開始早々に失点も喫しました。その後は持ち直し、ディフェンスラインを高くする相手のやり方を上手くついて3点を連取することができましたが、サイドから攻める相手のやり方に対応しきれずに、同点、逆転とされてしまいました。最近は、私たちと対戦するチームはどこも同じやり方で臨んできます。これまでの試合では対応できていたのですが、今日は上手く対処できませんでした。
3点を奪い合って同点で迎えた後半は、先に得点することが非常に重要になることはわかっていました。こちらもアグレッシブにしかけ、多くのチャンスは作りましたが、勝ち越しゴールには繋がりませんでした。
ーー自力で2位を勝ち取るためには大量リードが必要だったことは試合に影響しましたか?
まったく意識していないと言えば、やはり嘘になると思います。ただ、簡単な数字では無かったので、そこまで意識することはありませんでした。まず、この目の前の試合に勝利すること。それだけに集中しようと選手たちには伝えました。しかし、3点を連取した時は、チーム全体で「大量得点」を意識する部分も少しあったかもしれません。
ーー今季の戦いを終えた今の心境は?
私たちと戦う時はどのチームもしっかりと研究し、強い意気込みで臨んできました。今日のびわこも、とてもファイトする手強い対戦相手でした。ゼルビアがもう一段レベルアップするためには、こうした状況を乗り越えていく必要があると改めて強く感じた最終戦となりました。
ーーサポーターにメッセージを
今日も含めて、大変多くのファン・サポーターの方々に1年間支えていただきました。今季は本当に色々な事がありましたが、それでも応援を続けてくれた皆さんがいたからこそ、一つでも順位を上げるというモチベーションを保ち続けて戦うことができました。熱い応援を本当にありがとうございました。
【柳崎祥兵選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
非常に悔しいです。
立ち上がりから相手は非常に積極的に仕掛けて来ました。先取点を相手にすぐ与えてしまいましたが、そこでようやく目が覚めたというか、自分たちのサッカーができるようになり3点を連取することができました。
3-1となった時点で、本来であれば、攻めるしかなくなった相手をいなしながら落ち着いて優位に試合を進めなければいけませんでした。これは言い訳になってしまいますが、やはり自力での2位浮上には大量得点が必要という状況が3-1となってもどこかバタバタしてしまった要因なのかもしれません。
ーー今シーズンの全日程を終えた今の想いは?
調子の浮き沈みが激しいシーズンだったと思います。結果が出ない時は、キャプテンとしてプレッシャーを強く感じることもありましたが、その経験が自分を成長させてくれたと思います。
3位で終えたにも関わらずJリーグに昇格できないことは現在も本当に悔しく辛いですが、個人としては、今年からプロ選手となり環境も大きく変わり、選手として成長を感じられる充実したものとなりました。
【木島良輔選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
相手に研究されているのであれば、選手たちが自分たちで判断して臨機応変にプレーすることが重要だと改めて強く感じています。
もちろん、自分たちの目指すスタイルを突き詰めることもすごく重要。でも試合が始まってしまえば、対戦相手がいることなのだから、実際にピッチで戦っている選手たちが、相手の嫌がること、相手が困ることを自分たちで判断して実行していかないと。監督やコーチからの指示を素直にやり続けるだけでは駄目だと強く感じています。
ゼルビアを研究したチームがサイドチェンジを多用することなんて少しも驚きではありません。想定していたことですし、これまでだって上手く対処しながら勝利して来ました。でも今日はそれが出来なかったことが、ただただ悔しいですね。
ーー得点の場面では、木島選手の特徴が活きる形のゴールとなりました
狙い通りの形でウラに抜け出すことができました。DFから一本のパスで相手の背後のスペースを狙っても、やはりチャンスはなかなか作れません。あの場面では、自分がパスを受けてから崇文(鈴木)に預けて、そこから再び動きなおしてDFラインの背後を狙うことで相手のマークを外すことに成功しました。自分が理想としている形ですし、得点にも繋がったので、あのプレーには満足しています。シーズン序盤は、なかなか欲しいタイミングでボールが出てこないこともありましたが、最近は前線へ良いボールを供給してもらえるケースが増えてきました。
ただ、ゼルビアにはこれから成長する若い選手が多いのであえて言わせてもらうと、プレッシャーがかかると、すぐに慌ててしまい顔が上がらないケースがまだまだ多いとも感じています。相手にプレスをかけられてすぐに怖がって慌てるということは、ピッチで戦う選手として本当に恥ずかしいことだということを、若い選手たちはもっと自覚して欲しいと伝えたいです。身体や手をもっと上手く使いながら、慌てずにボールをキープしながら、顔を上げて堂々とプレーして欲しいと思っています。
ーー今シーズンの全日程を終えた今の想いは?
相馬監督の指導のもと、JFLの中では高いレベルの仲間や環境の中で一年間プレーさせてもらえたことを感謝しています。今年は成績以外の面でJリーグに昇格できませんでしたが、順位で証明したことからもわかるように、ゼルビアはJリーグに近いレベルのクラブだと思っています。
ホームタウン活動などゼルビアに来て様々な経験をさせていただき、勉強になった一年でもありました。とても温かいゼルビアのサポーターにも本当に感謝しています。
【勝又慶典選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
最後の最後で自分たちの甘さが出てしまいました。3-1となった時点でこちらが試合を優位に進めなければならないのに、試合を落ち着かせることができずに、逆に相手を勢いづかせてしまいました。
これでシーズンは終了となりますが、次の戦いに進む前に、得点も多いが失点も多いということを、一人ひとりがもう一度反省する必要があると感じています。
ーー今シーズンの全日程を終えた今の想いは?
もっとチームに貢献したかったというのが現在の率直な想いです。
ただ、昨年は大きな怪我を負ってほとんど一年を棒に振ることになってしまったので、一年間怪我をせずにプレーし続けることは素直に嬉しく思っています。もっとゴールを奪いたかったのは正直な想いですが、試合を決める大事な場面で何度かゴールを奪えた事は今でも思い出に残っています。
また、キジさん(木島)という経験のある選手と一緒にプレー出来たことも非常に勉強になりました。お互いに切磋琢磨しながら、徐々に良い連携を築くことができたと思っています。結果的にキジさんより自分の方が得点の数は多いですが、キジさんの協力がなければ自分もここまで得点を奪えなかったと思いますし、本当に感謝しています。
【鈴木崇文選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
チームメイト、サポーター、自分を起用してくれた監督やスタッフの方々に本当に申し訳なく思っています。簡単なミスが多かったし、なにより戦えていませんでした。
ーー1アシスト1得点と得点に絡むプレーをした手応えは感じていませんか?
もちろん、そうしたプレーができたことは良かった思いますが、それとは別に、ピッチで戦うチームの一員として最低限求められるプレーがあります。自分は相馬監督から、ポジション的に得点に繋がるプレーは当たり前ですが、「ハードワークすること」をこの一年間常に求められ続けて来ました。そうした基本的なプレーをまず出来なければ、例え得点に繋がるプレーが出来たとしても本当の意味でチームに貢献できたことにはならないと思います。
最近の試合では先発で起用してもらえる機会も増え、自分としても徐々にそうした「ハードワーク」することへの手応えや自信が芽生え始めていたのですが、今日はまた以前のプレーに戻ってしまいました。
ーーロングシュートを決めた得点の場面を振り返ってください
試合前のミーティングで、高くしたDFラインの背後のスペースを埋めるためにGKが前に出てくることが多いという情報は入っていました。得点の場面では、フリーの状態でボールを受けることができたので、前線に走り込むFW陣へのパスなど様々な選択肢がありましたが、情報通りGKがかなり前に出ていたのが見えたのでシュートを選択しました。かなり距離はありましたが、トレーニングマッチでも決めていた形だったので迷わずに撃つことができました。