2010 JFL
09月11日(土) 14:01 KICK OFF 多摩市立陸上競技場試合終了
ソニー仙台FC
1
1 前半 0
2 後半 1
3
FC町田ゼルビア
ゴール | |
---|---|
69' | 町田 多聞 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 21 | 山内 達夫 |
DF | 2 | 橋本 尚樹 |
DF | 5 | 山田 佑介 |
DF | 20 | 比嘉 隼人 |
DF | 28 | 斎藤 雅也 |
MF | 4 | 瀬田 貴仁 |
MF | 16 | 今田 傑 |
MF | 7 | 大瀧 義史 |
MF | 19 | 麻生 耕平 |
FW | 24 | 澤口 泉 |
FW | 17 | 大久保 剛志 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 31 | 遠藤 大志 |
DF | 18 | 木村 孝次 |
MF | 22 | 千葉 雅人 |
FW | 6 | 桐田 英樹 |
FW | 9 | 村田 純平 |
FW | 11 | 町田 多聞 |
チーム監督 | 田端 秀規 |
---|
選手交代 | |
---|---|
54' | 澤口 泉 → 町田 多聞 |
66' | 大久保 剛志 → 桐田 英樹 |
90' | 今田 傑 → 木村 孝次 |
警告 | |
---|---|
16' | 山田 佑介 |
65' | 瀬田 貴仁 |
81' | 桐田 英樹 |
87' | 山田 佑介 |
退場 | |
---|---|
87' | 山田 佑介 |
データ | |
---|---|
FK | 19 |
CK | 6 |
PK | - |
シュート | 13 |
警告/退場 | 4 / 1 |
ゴール | |
---|---|
29' | 鈴木 祐輔 |
52' | 勝又 慶典 |
83' | 勝又 慶典 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 1 | 修行 智仁 |
DF | 3 | 藤田 泰成 |
DF | 5 | 深津 康太 |
DF | 2 | 津田 和樹 |
DF | 25 | 鈴木 祐輔 |
MF | 28 | 星 大輔 |
MF | 6 | 太田 康介 |
MF | 15 | 柳崎 祥兵 |
MF | 27 | 小川 巧 |
FW | 33 | 木島 良輔 |
FW | 7 | 勝又 慶典 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 22 | 吉田 宗弘 |
DF | 4 | 雑賀 友洋 |
DF | 23 | 久利 研人 |
MF | 10 | 蒲原 達也 |
MF | 11 | 酒井 良 |
MF | 17 | 鈴木 崇文 |
FW | 9 | 山腰 泰博 |
チーム監督 | 相馬 直樹 |
---|
選手交代 | |
---|---|
73' | 星 大輔 → 蒲原 達也 |
76' | 木島 良輔 → 山腰 泰博 |
88' | 小川 巧 → 久利 研人 |
警告 | |
---|---|
30' | 鈴木 祐輔 |
44' | 星 大輔 |
45'+2 | 小川 巧 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 21 |
CK | 0 |
PK | - |
シュート | 10 |
警告/退場 | 3 / - |
入場者数 | 天候 / 気温 / 湿度 | ピッチ |
---|---|---|
1,746 | 晴 / 32.2°C / 57% | 良芝、乾燥 |
主審 | 副審 | 第4の審判員 |
池内 明彦 | 武部 陽介 、鶴岡 泰樹 | 山口 修一 |
試合終了
ソニー仙台FC
1
1 前半 0
2 後半 1
3
FC町田ゼルビア
試合経過 | |
---|---|
JFL後期第7節、FC町田ゼルビアは多摩市陸上競技場でソニー仙台FCと対戦した。先週開催された天皇杯2回戦でJ2の東京ヴェルディを破った勢いそのままに、試合序盤からゼルビアが主導権を握った。「運動量で負けていました」(ソニー仙台・田端監督)、「多くの時間帯で相手を運動量で上回り、圧倒することができたと思います」(相馬監督)と両監督が振り返ったように、ゼルビアが運動量で仙台を上回りソニー仙台を自陣に押し込んだ。相手が全体的にラインを下げるとみるや、試合中盤からはDFラインも積極的に押し上げ、非常にコンパクトな陣形となり、相手DFがクリアしたセカンドボールもことごとく拾い続けた。 ゴール前まで何度も攻め込むものの、なかなか相手の最終ラインを崩せず無得点のまま迎えた前半29分、待望の先取点が生まれた。攻撃参加した右サイドバックの藤田が、中央へ絞っていたDF鈴木(祐)へパス。ボールを受けたDF鈴木(祐)は、トラップしてボールを前方に持ち出すと、右足を一閃。ゴールに突き刺さった。「前線の選手が相手DFを引き連れて動いてくれたおかげで自分の前にスペースが空いていた。そこへボールを持ち出したら、シュートコースが見えたので思い切り蹴り込みました」(鈴木)。左サイドバックとして先発起用された期待に応えた。 後半も序盤はゼルビアが主導権を握った。後半7分には、MF太田のロングボールでDFラインの背後のスペースへ抜け出したFW勝又が、少し前にポジションを取っていたゴールキーパーの位置をしっかりと確認して強烈なミドルシュート。ボールは、「相手のゴールキーパーが少し前に出た状態でストップしているのが見えたから、頭上を越えるようなドライブ気味の軌道を狙った」という勝又のイメージ通りの軌道を描いてゴールに吸い込まれた。 ここで、仙台はFW町田を投入。FW町田は、0-2でゼルビアが敗れた前期の対戦では2得点を許しているストライカー。 もう攻めるしかない仙台が、徐々にゼルビア陣内に攻め込む時間が増え始めた。ゼルビアの守備陣も落ち着いて相手の猛攻を跳ね返したが、後半14分、FW町田にクリアボールを拾われ、そのままミドルシュートを決めれられてしまった。 ゼルビアが主導権を握りながら、相手に少ないチャンスを活かされてしまうという嫌な展開。しかし、ゼルビアは慌てずに、再び点差を拡げるべく効果的な攻撃を披露した。後半28分には、MF小川に代えてMF蒲原、後半31分にはFW木島に代えてFW山腰を投入した。昨季に負った負傷から復帰したMF蒲原は、今季公式戦初出場。過酷なリハビリに耐えて帰って来た頼もしい男の復帰に、会場は大きな歓声に包まれた。 蒲原や山腰が前線でタメを作ることによって、再びゼルビアの攻撃は活性化。後半38分には、相手を突き放す3点目を奪った。左サイドをえぐってペナルティエリア内に侵入したFW山腰が強烈なシュート。これは相手GKのファインセーブに阻まれてしまったが、「ヤス(山腰)とはもう一緒にプレーして長いので、彼がエリア内に入って来た時に、シュートを打つイメージが予測できた。そのシュートがもし阻まれてしまったことを想定して、準備していた」という勝又が相手GKが弾いたとろこを素早く押し込んだ。 試合終盤には、MF小川に代えて、久利を投入。昨季、唯一の高卒ルーキーとして加入し、アピールを続けて来た男が、嬉しい公式戦初出場を果たした。 試合は、3-1のまま終了。約1ヶ月あった中断期間の再開初戦を白星で飾った。野津田が改修工事で使用できないことや、来季のJリーグ昇格が困難になるという発表もあり、難しい状況でのリーグ再開となったが、多摩市陸上競技場に集ったサポーターと一体となって勝利を掴んだ試合となった。 |
ーー今日の試合の感想は?
クラブから来季のJリーグ昇格について残念な発表があり、さらに、それでもチーム全体の気持ちを奮い立たせて勝利を掴んだ天皇杯の直後ということもあり、気持ちの持って行き方としては難しい試合でした。
非常に気温が高く肉体的にも厳しかったと思いますが、それでも選手たちは高い集中力を発揮し結果を残してくれました。多くの時間帯で相手を運動量で上回り、圧倒することができたと思います。
ーー左サイドバックとして初めて先発出場した鈴木祐輔選手が貴重な先制ゴール。起用が当たりましたね。
彼にとって左サイドバックというポジションは、ほとんど初めての経験だったと思いますが、本当に良い仕事をしてくれました。彼のこれまでのサッカーキャリアの中で多くのポジションを経験してきた点や、彼のコミュニケーション能力の高さを考え、不慣れなポジションでもきっと仕事をしてくれるだろうと期待して起用しました。試合全体を通して良いプレーを披露してくれましたし、「まさか、ゴールまで」と言ったら彼に怒られるかも知れませんが(笑)、貴重な先制点を奪ってくれたことも評価したいと思います。
ーーJリーグ昇格が困難という発表があってから、快心の試合内容で2連勝。この残念な発表を、選手たちは「プラス」の力に変えられているのでは?
……選手の気持ちを考えると、「プラスに働いている」なんて簡単には言えません。でも、この結果から考えて、本当に選手たちの努力によって、この困難な状況をプラスの力に変えられているのかも知れませんね。
冒頭にも申しましたが、天皇杯では強く集中を高める試合をしましたが、その直後のリーグ戦でもこれだけ高い集中力を発揮してくれた点に、選手たちの精神面での成長を強く感じています。
【勝又慶典選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
この1週間は、本当にいろんなことがありました。でも、多くの人がまだ自分たちを信じて応援してくれているのに、ここで選手が戦いを終えたらだめ。選手たちは奇跡を信じて、プライドを持って戦い続けるしかないと思っています。今日の試合でも、チーム全員がそうした気持ちを持って戦うことができたことが、もっとも大きな勝利の要因だと思います。
ーー得点シーンを振り返って
1点目(チーム2点目)は、太田選手から良いボールが来た時点で相手ゴールキーパーの位置を確認したら、前に飛び出して飛び込んでくるのではなくて、途中でストップしたのが見えたので、頭上を越えるようなドライブ気味の軌道のシュートを打ちました。2点目は、山腰選手が突破してシュートを打つことが予想できたので、シュートが相手GKに阻まれた場合に備えて先に走り出したことによって、こぼれ球を押し込むことができました。
ーーこれで今季リーグ通算13得点。得点ランキングでは3位に位置しており、開幕前に目標としていた得点王もまだ狙える位置につけていますね。「得点王を狙う」という宣言をまた改めて聞きたいのですが?
言わせようとしていますね(笑)。得点王というよりも、まずは1点でも多くゴールを奪い、チームを勝利に導き、このゼルビアというチームを一人でも多くの方たちにアピールしたいという気持ちが今は強いです。そうして、結果を積み重ねることができれば、得点王も狙えると思っています(笑)。
ーー今日は、特に前線の選手の距離感が素晴らしかったと思います。中断期間に行ったトレーニングが効果を発揮しているのではないですか?
そうですね。今日は選手のサポートの距離を近く保つことができましたね。選手の距離感ということについては、相馬監督も開幕前からこだわりを持って取り組んでいた部分です。中断期間中は、この部分に限らず、相馬監督の目指すサッカーのスタイルを突き詰める良い時間が持てたと思います。
【鈴木祐輔選手 試合後の談話】
ーー試合の感想は?
勝ててよかった、というのが率直な感想です。左サイドバックは公式戦では初めての経験でした。不慣れなポジションなので、個人としてはまだまだ満足の行くできではありませんが、もっとも重要である「勝利」という結果を掴めたのでホッとしています。
ーーどういうことを心がけて試合に臨んだのですか?
私は、攻撃的な選手というよりも守備的な選手だと自分では思っています。なので、まず守備からしっかり入ることを意識しました。無闇に攻撃参加して自分の後ろのスペースを相手に与えないことや、ボールを持ったらリスクを冒さずにシンプルに周りの選手にパスを繋ぐことを心がけました。
ーー得点の場面を振り返ってください
味方の選手が相手DFを引きつけてくれたおかげで、ボールを受けた時に前方にスペースが空いていました。そこにボールを持ち出して、右足で思い切り振り抜きました。
奇しくも、前回のゴールもアウェイのソニー仙台FC戦でしたが、あの時は2点ビハインドの状態でのゴールで、チームも勝利することができませんでした。そういう意味でも今日のゴールの方が、何倍も嬉しいですね。
ーーボランチやサイドバックなど多くのポジションを経験していますが、鈴木選手がもっともやりたいポジションというのはどこなのでしょうか?
「このポジションがやりたい」という希望は特にありません。まずピッチに立つこと、スターティングメンバーに入ることがいまの自分にとってもっとも重要なことだと思っています。試合で得られた経験は、本当になににも代え難い価値があると思っています。