2010 JFL

06月19日(土) 13:01 KICK OFF 西が丘サッカー場
試合終了
横河武蔵野FC
2
0 前半 0
2 後半 3
3
FC町田ゼルビア
ゴール
後半16分: 関野

後半34分:高松
スターティングメンバー
GK 1 飯塚 渉
DF 27 林 俊介
DF 28 金守 貴紀
DF 4 瀬田 達弘 (Cap.)
DF 2 小山 大樹
MF 22 永露 大輔
MF 26 岩田 啓佑
MF 13 常盤 亮介
MF 8 桜井 直哉
ベンチスタート
31 藤吉 皆二朗
5 立花 由貴
24 安東 利典
6 遠藤 真仁
10 高松 健太郎
9 村山 浩史
16 山下 真太郎
チーム監督
選手交代
▽交代

後半25分:永露→高松

後半34分:桜井→山下

後半39分:常盤→遠藤



▽警告

前半18分:金守

前半41分:岩田
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
ゴール
前半10分:勝又

後半33分:木島

後半45分:勝又
スターティングメンバー
GK 22 吉田 宗弘
DF 18 齋藤 貴之
DF 4 雑賀 友洋
DF 5 深津 康太
DF 16 斉藤 広野
MF 28 星 大輔
MF 15 柳崎 祥兵 (Cap.)
MF 6 太田 康介
MF 11 酒井 良
FW 7 勝又 慶典
FW 33 木島 良輔
ベンチスタート
21 渡辺 彰宏
2 津田 和樹
25 鈴木 祐輔
17 鈴木 崇文
26 北井 佑季
9 山腰 泰博
27 小川 巧
チーム監督
選手交代
▽交代

後半27分:星→小川

後半35分酒井→鈴木[崇]

後半41分:柳崎→ 鈴木[祐]



▽警告

前半7分:勝又
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
試合終了
横河武蔵野FC
2
0 前半 0
2 後半 3
3
FC町田ゼルビア
試合経過
JFL前期第16節、FC町田ゼルビアは西が丘サッカー場で横河武蔵野FCとの「南北多摩合戦」に臨んだ。試合は、後半10分のFW勝又慶典の先制ゴールを皮切りに、ゼルビアが取っては、横河武蔵野が取り返す白熱した展開。2-2の同点のまま迎えた後半ロスタイムに、FW勝又が横河武蔵野FCを三たび突き放す決勝ゴールを奪い、勝利を収めた。





 前半は、横河武蔵野が主導権を握った。サイドチェンジを有効に使った横幅の広い横河武蔵野の攻撃に対し、ゼルビアの守備陣が押し込まれる時間が続いた。特にMF永露とDF林を中心とした横河武蔵野の左サイドの攻撃が機能しており、サイドを深くえぐられたり、拡げられた守備ブロックの間を抜け出されてしまう形から、横河武蔵野に攻撃のリズムを作らせてしまった。

 ゼルビアは、FW勝又やFW木島良輔の個人技から攻撃の活路を見いだそうとするものの、全体が自陣に押し込まれるているため、なかなか分厚い攻撃を仕掛けることができず単発に終わってしまう。前半33分には、ゴール前でFW勝又からMF酒井良へと短いパスを繋ぎ、MF酒井が相手DFラインの裏へ走り込んだMF星大輔へラストパスを送るが、これはわずかに呼吸があわず相手GKの元へ渡ってしまった。

 前半は、スコアレスのまま終了。ホームの横河武蔵野がボールをキープし、ゼルビアが押し込まれる展開のまま試合を折り返した。



 後半は、序盤からゼルビアがアグレッシブに横河武蔵野に迫った。6分には、FW木島がドリブルで持ち込んでミドルシュートを放つなど、横河武蔵野の陣内に果敢に攻め込んだ。その積極的な姿勢が、後半10分、さっそく実を結ぶ。ドリブルで持ち出したDF斎藤広野から、左サイドに開いたFW木島へパス。FW木島がルックアップすると、ボックス内に走り込んだゼルビアの選手は5人。FW木島が鋭いクロスを中央へ送ると、マークのズレを逃さずにフリーとなっていたFW勝又がヘディングでネットを揺らし先制に成功した。昨年からの南北多摩合戦を通じて初のリードを奪ったゼルビア。西が丘まで駆けつけた多くのゼルビアサポーターも大いに盛り上がった。

 しかし、わずか6分後に横河武蔵野に同点ゴールを許してしまう。前半から果敢に攻撃参加していた横河武蔵野の左サイドバック林が左サイド深くまでドリブルで進むと、並走していたゼルビアの選手のブロックをかいくぐり中央へ低い弾道のクロス。ニアサイドに飛び込んだ横河武蔵野のFWと、ブロックにいくゼルビアのDFとGK吉田。三者ともわずかにボールに届かず、ボールがゴール前を通過すると、ファーサイドにポジションをとっていたFW関野に、無人のゴールへ押し込まれてしまった。



 その後は、30℃を超える酷暑が影響し、両チームともに運動量が落ち、徐々に足が止まりはじめる展開。DFとFWの間が開き始め、お互いがゴール前まで攻め込む回数が増えた。しかし、連動した攻撃にはならず、ゴール前の守備ブロックを崩すことはできない。両チームともに攻めあぐねる、こう着状態が続いた。

 ここで、「違い」を見せつけたのが、チーム得点王の頼れるストライカー、FW木島だった。後半33分、FW勝又のポストプレーからハーフウェーライン辺りでボールを受けると、相手DFラインとの間合いを計りながらドリブルで前進。右サイドに開いていた途中出場のFW小川巧が、相手DFのマークを引き連れて中央へ走り込むと、FW木島は一気にスピードアップして小川が空けた右サイドのスペースへドリブルで突進。角度がないように見えたが、強引に右足を振り抜くと、ボールは逆サイドのネットに突き刺さった!



 残り約10分で生まれた値千金の追加点。このままリードを保ちたいゼルビアだったが、わずか3分後に再び同点に追いつかれてしまった。後半36分、ゴール前中央の絶好の位置で横河武蔵野にフリーキックを与えてしまうと、途中出場のMF高松に直接ゴールに蹴り込まれてしまった。

 取っては取り返す、白熱した展開。会場の西が丘サッカー場は異様な雰囲気に包まれ始めた。そして、両チームの意地とプライドがぶつかり合う激しい攻防が続いた後半ロスタイム、南北多摩合戦にとうとう決着の時が訪れた。

 コーナーキックのこぼれ球を左サイドで拾ったFW木島が、マークにつく相手選手二人の間を力強いドリブルで突破し、ボックス内に侵入! マイナスのグラウンダーのパスを送ると、途中出場のMF鈴木祐輔が強烈なシュート! これはゴール前の相手DFに当たりブロックされてしまったが、そのこぼれ球をFW勝又が倒れ込みながら押し込み追加点! 横河武蔵野FCを三たび突き放すこのゴールが決勝弾となった。



 今季最初の南北多摩合戦は、まさに「死闘」という言葉がふさわしい試合となった。強い日差しが照りつける30℃を超える酷暑の中、両チームともに気迫溢れるプレーを90分間披露。後半ロスタイムまで、どちらに転ぶかわからない緊迫した展開となった。

 これで、ゼルビアは南北多摩合戦で初の勝利。昨年からの通算成績では1勝2敗となった。次回の南北多摩合戦は、10月31日(日)。場所は、同じく西が丘サッカー場。再び熱い試合になりそうだ。
【相馬直樹監督 試合後の談話】
ーー今日の試合の感想は?
 今日は気温が非常に高く、選手にとっては厳しいコンディションになりましたが、最後まで戦い抜いてくれて、よく勝ち点3をとってくれたと思います。

ーー前半は、ピッチの横幅を広く使う相手の攻撃に手を焼いたように見えたが、後半は改善していた。何か特別な指示を与えたのか?
 特に指示は与えていません。
 今日は暑いのでボールを全部追いかけるのは無理。選手たちが、奪いに出るところと、しっかり守るところを判断してプレーしてくれたと思います。
 確かに、前半はサイドを崩されてピンチを迎える場面もありましたが、最終的に中央でやられなければ失点はしません。失点はしましたが、しっかりと中央を守ることができたと思います。

ーー酒井選手の先発起用の意図は?
 練習から非常に調子を上げてきていたので起用しました。今日も実際にプレーで披露してくれましたが、彼の「前への推進力」に期待しました。

ーー西が丘まで非常に多くのサポーターが駆けつけていたが
 本当に感謝しています。
 やはり最近は結果が出ていなかったので、「応援のしがいがない」という思いをさせてしまっていたと思います。サポーターのためにも、今日は勝利することができて本当に良かった。
 ただ、まだ我々は何も成し遂げていないことには変わりません。ここ数試合で積むことができなかった勝ち点を、これからしっかりと取っていきたいと思っています。