2010 JFL

05月30日(日) 14:00 KICK OFF 町田市立陸上競技場
試合終了
FC町田ゼルビア
2
1 前半 2
1 後半 1
3
アルテ高崎
ゴール
前半37分:雑賀

後半19分:雑賀
スターティングメンバー
GK 22 吉田 宗弘
DF 3 藤田 泰成
DF 4 雑賀 友洋
DF 5 深津 康太
DF 16 斉藤 広野
MF 28 星 大輔
MF 15 柳崎 祥兵 (Cap.)
MF 6 太田 康介
MF 20 半田 武嗣
FW 7 勝又 慶典
FW 33 木島 良輔
ベンチスタート
1 修行 智仁
25 鈴木 祐輔
2 津田 和樹
14 大前 博行
13 飯塚 亮
27 小川 巧
9 山腰 泰博
チーム監督
選手交代
▽交代

交代29分:半田→山腰

後半30分:星→飯塚

後半39分:藤田→津田



▽警告

前半18分:藤田

前半27分:吉田

試合後:雑賀
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
ゴール
前半28分:秋葉

前半45+1分: 一柳

後半14分:一柳
スターティングメンバー
GK 31 岩舘 直
DF 2 小島 直希
DF 5 小川 裕史
DF 27 増田 清一
DF 7 山田 裕也
MF 10 石沢 泰羅
MF 16 岩間 雄大 (Cap.)
MF 6 秋葉 勇志
MF 15 山藤 健太
FW 32 佐藤 大樹
FW 13 一柳 穣
ベンチスタート
35 岡田 大
34 小柴 翔太
26 神谷 恭平
20 益子 義浩
18 植松 俊行
8 森 慶太
17 松尾 昇悟
チーム監督
選手交代
▽交代

l後半18分:佐藤→松尾

後半30分:一柳→森



▽警告

45+1分:石沢

後半41分:山藤
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
試合終了
FC町田ゼルビア
2
1 前半 2
1 後半 1
3
アルテ高崎
試合経過
常に相手にリードを許す苦しい展開

DF雑賀の2得点も、悔しい連敗

 JFL前期第13節、FC町田ゼルビアはホームの町田市立陸上競技場で11位(*前期第12節終了時点)のアルテ高崎と対戦した。

 前半28分に、相手に先制点を許すと、常に相手にリードを許す苦しい展開。今季初先発を果たしたDF雑賀の2得点もあり、ゼルビアも追いすがるものの、2-3で惜しくも敗れてしまった。この敗戦で、2連敗。順位は3位のままとなったが、今節引き分けた首位のガイナーレ鳥取との勝ち点差は「1つ」開き「6」となってしまった。

 次節は、6月6日(日)、宮城県でソニー仙台FCと対戦する。ソニー仙台は、昨季、1分1敗と勝利することができなかった相手。厳しい戦いとなることが予想される。さらにその後は、ホンダロック、横河武蔵野FCと難敵との戦いが続く。「5月は初戦(第9節vs.FC琉球)と、今日の最終戦で破れてしまったが、6月に向けて気持ちを切り替えて戦うことが重要(相馬監督)」。

 Jリーグ昇格へ向けて、正念場を迎えたゼルビア。もう一度立て直し、6月は再び攻勢をはかりたいところだ。



リズムをつかめないゼルビア

ペナルティキックから先取点を献上

 序盤は一進一退の攻防。ゼルビアは前線から積極的にプレスをかけるアルテ高崎の守備に苦しみ、持ち味である細かいパスがなかなか繋がらない。また守備では、DFラインの背後や逆サイドへの長いパスを多用するアルテ高崎に対し、もう一つの持ち味である中盤でのプレスがうまく機能せず、なかなか自分たちのリズムが作れない。

 前半10分にFW勝又が右サイド深くまで侵入し中央へクロスを送る場面や、前半12分のMF太田の強烈なミドルシュートなど、個人技から時折チャンスを作りだすものの得点には結びつかず。両チームともにチャンスを作り出したが、ゼルビアに本来のサッカーをさせていないという点で、アルテ高崎のリズムで試合は進んだ。

 どこかリズムがつかめずに迎えた前半28分、アルテ高崎に再三狙われていたDFラインの背後のスペースを突かれ、抜け出した相手FWがGK吉田と一対一となるピンチ。飛び込んだGK吉田が相手FWを倒し、ペナルティキックを与えてしまった。これをアルテ高崎のMF秋葉に決められ先取点を献上した。



今季初先発のDF雑賀

打点の高いヘッドで同点ゴール

 先取点を与えたゼルビアだったが、その後の時間帯は主導権をつかんだ。攻守にアグレッシブな動きが徐々に見え始め、アルテ高崎陣内へ攻め込む回数が増えた。

 前半35分には、MF半田からのパスを受けたMF星がペナルティエリア内に侵入しシュート。このシュートは相手DFにブロックされてしまったが、これで得たコーナーキックをDF雑賀が頭で合わせて、すぐさま同点に追いついた。

 雑賀は、今季初の先発出場。貴重な同点ゴールという形で、先発起用の期待に応えた。練習から必死に取り組み、例え出場機会がなくとも、チームを支え続けてきた男の得点に、得点後はチームメイトの大きな祝福の輪ができた。

 DF雑賀の今季初得点で、俄然、勢いが増しアルテ高崎陣内に攻め込むゼルビアだったが、前半ロスタイムに落とし穴が待っていた。前半45分、ゴール前やや左側の好位置で、アルテ高崎がフリーキックを獲得。中央へクロスを送られると、必死にボールに飛びついたDF藤田の頭にわずかにボールがあたり、ボールはファーサイドへ。ボールはそのまま流れ、ゴールラインを割るかに見えたが、ファーサイドにいたアルテ高崎のDF山田が頭で中央へ折り返し、そのボールをFW一柳に決められてしまった。もっとも警戒すべき時間帯に与えてしまった痛恨の失点だった。「追いついて、『さあ、これから!』というところで失点してまった。あの2失点目が特に痛かった(DF雑賀)」。



後半は、ゼルビアの怒濤の攻撃。

次々に決定機を作り出す!

 前半ロスタイムに痛恨の失点を喫したゼルビアだったが、後半は、序盤からペースを掴んだ。後半5分、相手DFがクリアしたボールを拾ったMF太田が強烈なミドルシュート! 相手GKも反応できず、ゴールに吸い込まれるかに見えたが、ライン上にいた相手DFがブロックし惜しくもゴールならず。さらに後半8分には、DF藤田の右からのクロスを相手GKがパンチングで防いだが、このボールが短く、MF星がペナルティエリア内でボールを拾い大きなチャンス。星が真横でフリーで待つFW勝又へパスを送ると、勝又はインサイドキックで丁寧にシュート。無人のゴールにそのまま入るかと思われたが、これも、カバーに入った相手DFがライン上でクリアしゴールならず。

 序盤から決定的なチャンスを次々と作り出したが、惜しくもゴールを割ることはできなかった。



雑賀の直接FKで再び1点差。

後半11本のシュートも、勝ち点に結びつかず

 決定的なチャンスを得点に結びつけられない嫌な展開。すると、後半13分に、2点目を決めたアルテ高崎のFW一柳に再びゴールを奪われてしまった。しかし、ゼルビアも必死に追いすがる。後半19分に、正確な右足のキックを武器とするDF雑賀が、直接フリーキックを決めて、すぐさま1点差に迫った。同点、逆転に向けて、もう攻めるしかないゼルビアは、後半19分にMF半田に代えてFW山腰を投入し3トップに布陣を変更。さらに、後半30分にはMF星に代えてMF飯塚を投入した。

 ホームの大きな声援の後押しもあり、アルテ高崎陣内に果敢に攻め込むゼルビア。最後は、前線でターゲットなる山腰へロングボールを送り、そこからチャンスを見いだす攻撃で打開を計ったが、ゴール前にフィールドプレーヤー9人を並べる高崎の分厚い守備を崩せない。後半はアルテ高崎の3倍近い11本のシュートを放ったがゴールを奪うことができず、結局、2-3で敗れてしまった。
【相馬直樹監督 試合後の談話】
ーー今日の試合の感想は?
 やろうとしているサッカーができた時間帯もあったが、先制されたことで選手たちに焦りが生まれ、厳しいゲームになってしまった。球際でボールを奪えないケースも目立ったが、今日は相手の方が勝ちたいう意欲を強く出してプレーできていたからだと思う。その部分は絶対に負けてはいけないし、もっと強い気持ちで試合に臨めるようにしたい。

ーー3失点した今日のゼルビアのDFをどのように評価していますか?
 ガイナーレ鳥取戦では、試合途中で相手に選手の交代もあり、セットプレーの時にマークのズレが生じてしまったことが失点の原因だった。今日は、その部分は修正できたが、クリアボールが相手に渡ったところを得点に結びつけられてしまった。相手の意図しない形での失点ではあるが、もっとリアクションを素早くしていれば防げた失点だと思う。
 今日の試合ではいつも試合中に何度も指示を出している、DFラインを高めに設定するということができていた。しかし、臨機応変に攻撃に対応しきれなかったという部分は、今後、修正が必要となる。

ーーピッチコンディションがゼルビアのサッカーにどのような影響を与えていますか?
 現在の野津田のピッチコンディションでは、パスを繋ぐことは難しい。しかし、ピッチコンディションを勝敗の理由にはしたくない。トラップやパス、ドリブルがイレギュラーしてボールを失うことはあるが、その中でプレーして勝利することが現在のゼルビアには求められている。今ゼルビアに必要なのは、ルーズボールに今よりも一歩足を出していけるような「気持ち」の部分だと思う。

ーー次節に向けて意気込みは
 5月の最初の試合(FC琉球戦)と、最後の試合(アルテ高崎戦)を落としたことは良くないが、6月に向けて切り替えることが重要。次節の6月6日(日)に七ケ浜サッカースタジアムで行われる、ソニー仙台との試合に万全の状態で挑みたいと思う。