2009 JFL
11月22日(日) 13:00 KICK OFF 町田市立陸上競技場試合終了
FC町田ゼルビア
2
2 - 0
0 - 1
1
TDK SC
ゴール | |
---|---|
06' | 御給 匠 |
34' | 山腰 泰博 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 30 | 修行 智仁 |
DF | 22 | 森川 宏雄 |
DF | 26 | 深津 康太 |
DF | 6 | 中川 勇人 |
DF | 25 | 齋藤 貴之 |
MF | 24 | 大前 博行 |
MF | 8 | 石堂 和人 |
MF | 13 | 飯塚 亮 |
MF | 11 | 酒井 良 (Cap.) |
FW | 14 | 山腰 泰博 |
FW | 3 | 御給 匠 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 1 | 渡辺 彰宏 |
DF | 4 | 雑賀 友洋 |
DF | 18 | 李 成浩 |
MF | 16 | 金 東秀 |
MF | 20 | 半田 武嗣 |
FW | 19 | 大江 勇詞 |
FW | 7 | 勝又 慶典 |
チーム監督 | 戸塚 哲也 |
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選手交代 | |
---|---|
73' | 飯塚 亮 → 雑賀 友洋 |
89' | 酒井 良 → 勝又 慶典 |
警告 | |
---|---|
26' | 山腰 泰博 |
29' | 深津 康太 |
60' | 中川 勇人 |
71' | 山腰 泰博 |
退場 | |
---|---|
71' | 山腰 泰博 |
データ | |
---|---|
FK | 17 |
CK | 4 |
PK | - |
シュート | 16 |
警告/退場 | 4 / 1 |
ゴール | |
---|---|
89' | 松田 正俊 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 1 | 小野 聡人 |
DF | 2 | 高橋 臣徳 |
DF | 22 | 富永 英明 |
DF | 4 | 小沢 征敏 |
DF | 13 | 井上 雄幾 |
MF | 7 | 佐藤 和旗 |
MF | 14 | 眞行寺 和彦 |
MF | 24 | 千野 俊樹 |
MF | 8 | 池田 昌広 |
FW | 20 | 松田 正俊 |
FW | 18 | 横山 聡 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 31 | 鈴木 和弘 |
DF | 5 | 加賀 潤 |
DF | 29 | 朝比奈 伸 |
DF | 19 | 岩瀬 浩介 |
MF | 10 | 藤原 昭 |
FW | 16 | 菅原 太郎 |
FW | 9 | 富樫 豪 |
チーム監督 | 佐々木 寿生 |
---|
選手交代 | |
---|---|
40' | 眞行寺 和彦 → 岩瀬 浩介 |
46' | 佐藤 和旗 → 富樫 豪 |
76' | 横山 聡 → 菅原 太郎 |
警告 | |
---|---|
16' | 横山 聡 |
54' | 高橋 臣徳 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 19 |
CK | 5 |
PK | - |
シュート | 12 |
警告/退場 | 2 / - |
入場者数 | 天候 / 気温 / 湿度 | ピッチ |
---|---|---|
1,653 | 曇 / 10.1°C / 56% | 全面良芝、乾燥 |
主審 | 副審 | 第4の審判員 |
竹田 和雄 | 加藤 寛之、鶴岡 泰樹 | 竹下 恵太朗 |
試合終了
FC町田ゼルビア
2
2 - 0
0 - 1
1
TDK SC
試合経過 | |
---|---|
JFL後期第16節、FC町田ゼルビアはホーム・町田市立陸上競技場でTDK SCと対戦し、2‐1で勝利をおさめた。TDK SCは目下8連勝中と絶好調の状態で町田に乗り込んで来たが、前半に決めた御給と山腰のゴールで見事退けた。この日は2009年のホーム最終戦。ゼルビアらしい攻撃的なサッカーを披露し、白星で今季の町田での戦いを締めくくった。 順位は6位のままだが、この日の勝利で上位との勝ち点差はさらに詰まった。次節は、今季の最終戦。相手はJリーグ準加盟クラブのニューウェーブ北九州。白熱の試合となりそうだ。 後期リーグ絶好調のチーム同士の対戦 前節は、アウェイながら首位のSAGAWA SHIGA FCに3‐1と快勝。SAGAWAは勝利すれば優勝が決まる大一番だったが、森川、山腰、酒井のゴールで退けた。後期リーグ開幕前に、戸塚監督が目標の一つにしていた「後期リーグ、トップの成績」の状態でホーム最終戦を迎えた。 一方のTDK SCも現在絶好調。9月6日に開催された後期第8節vs.三菱水島FC以来、破竹の8連勝中だ。TDK SCの後期リーグだけの成績を見ると、こちらはゼルビアに次ぐリーグ2位。 現在、リーグを代表する好調なチーム同士の対戦となった。 ゼルビアがTDKを圧倒 試合は、立ち上がりからゼルビアが主導権を握った。TDK SCは前線から激しくプレッシャーをかけるのではなく、しっかりとリトリートしてから4‐4‐2の3枚の守備ブロックを敷いてゼルビアの攻撃を待ち構えるスタイル。必然的にゼルビアがボールを保持してパスを多くつなぐ展開となった。 そこで活きたのが、前節から良好なコンビネーションを維持している山腰と御給のツートップだった。ポストプレーの上手い彼らが前線でしっかりとボールをキープすることによって攻撃的MFの飯塚や酒井が積極的に前線に飛び出すことが可能となり、何度もTDKの守備陣を中央から突破した。さらに、TDKの守備の意識が中央に集中すると、スルスルとオーバーラップしたサイドバックの齋藤や森川がサイドから攻撃をしかけた。戸塚監督が「前半の攻撃は今季の中でもかなり良かった」と語るように、ゼルビアが迫力のある波状攻撃をしかけた。 前半6分、御給の先制ゴール 前半6分、御給が先制ゴールを決めた。相手MFとDFの間でパスを受けて前を向いた飯塚がドリブルで持ち上がり、DFラインのウラを狙う石堂へパス。パスを受けた石堂は相手DFを突破してシュートを打つと見せて、ペナルティエリア左サイドで待つ御給へパス。パスを受けた御給が中へトラップしてシュート!ブロックに入った相手DFの足に当たったボールは軌道を変えながらゴールネットに吸い込まれた。 試合序盤に早々と待望の先制点。その後もゼルビアの勢いがとまらなかった。前半18分、中央エリアでクサビのボールを受けた山腰が酒井にボールを落とし、ボールを受けた酒井がダイレクトで前線の御給にパス。パスを受けた御給がペナルティエリア右角あたりから中央へドリブルで進みシュートを放ったが、これは僅かに外れてしまった。前半20分、大前が前線へクロスを送ると山腰が体を張って競り合い、ボールは前線でこぼれ球に。ボールを拾った酒井がペナルティエリア左サイドで待っていた御給へパス。御給がシュートを狙ったが、相手選手にブロックされてしまった。クサビのボールを合図に前線の選手が連動する流れるような攻撃で、立て続けにチャンスを演出した。 山腰のダイビングヘッドで追加点 前半34分には、山腰が追加点を奪った。右サイドでボールを持った飯塚が、右足でカーブをかけてゴール前へクロス。ゴール前中央では御給がマークを引き連れて待っていたが、競り合いながら潰れてしまう。ボールはそのままゴール前を横切ってしまうかと思われたが、ファーポストから走り込んでいた山腰がダイビングヘッドでゴールへ押し込んだ!山腰は、これで2試合連続ゴール。 前半は、2‐0で終了。ゼルビアが相手を圧倒した前半だった。ツートップが揃ってゴールを奪うという理想的な試合展開。攻撃的MFの飯塚も光った。ツートップの周りを積極的に動きまわり、落としたパスを相手DFとMFの間で受けたり、FWを追い越して相手DFラインの裏を狙う動きを見せたりと、相手守備陣を苦しめた。 後半もゼルビアが主導権 後半も序盤はゼルビアのペース。TDKはハーフタイムにMFの選手に代えてFWを投入し反撃を狙ったが、前半の勢いそのままに後半もゼルビアが積極的にしかけた。 後半10分、左サイドをドリブルでしかけた石堂がゴール前へクロス。ファーポストでボールを受けた大前がゴール前中央の飯塚にパスを送り、飯塚がシュート!しかし、これは僅かにワクを外れてしまった。後半21分には、右サイドでボールを受けた山腰がゴール前へクロスを送り、中央で待っていた酒井が胸トラップからシュート。しかし、これは惜しくも相手GKの正面に飛んでしまった。 一人多いTDKが猛攻を開始 危なげなく試合を進めるゼルビア。しかし、後半26分、山腰がこの日2枚目の警告を受けて退場してしまった。一人少なくなってしまったことによって、ここからの時間帯はTDKが主導権を握る試合展開が続いた。ゼルビアは、後半28分にMFの飯塚に代えて雑賀をDFに投入。「前線の人数を減らしてでも、ゴール前をがちっと固める(戸塚監督)」という方法で、TDKの猛攻に備えた。シュートチャンスは作られながらも集中を切らさずにゴール前でTDKの攻撃を跳ね返し続けたが、後半ロスタイム、とうとう1点を返されてしまった。ペナルティエリア手前でクロスのこぼれ球を拾った選手が縦パスを送ると、相手FWがフリーとなっており、ゴールに押し込まれてしまった。 勝又が復帰 大歓声の競技場 試合全体では主導権を握りながらも、試合終盤に同点に持ち込まれるもったいない試合展開が多かった今季のゼルビア。この日も、試合終盤に1点を返されてしまい、競技場には不安が漂い始めた。勢いに乗るTDKの攻撃を必死に跳ね返し続けるゼルビアの選手たちを固唾を呑んで見守るサポーター。競技場は重苦しい空気に包まれた。 すると、突如、大きな歓声が巻き起こった。背番号「7」がピッチサイドで交代を待っていた。3月22日(日)、今季ホーム開幕戦のアップ中に負傷し長期離脱していた勝又慶典がピッチに返って来た。交代する酒井良に背中を叩かれて、勢い良く飛び出していった。 結局、その直後に試合は終了。1点差を守りきり、ゼルビアがホーム最終戦を白星でしめくくった。 ゼルビアは、次節、アウェイでニューウェーブ北九州と対戦する。今季のリーグ最終戦。好調を維持した状態で今季最後のJリーグ準加盟クラブ対決に挑む。 |
--試合の感想は?
「前半は完全にゼルビアのペース。試合の主導権を握ることができた。これまでは主導権は握るものの得点を奪えずに苦しむケースが多かったが、今日は幸先良く2点を先取することができたし、内容としても非常に良かった。後半は、TDKが仕切り直して、積極的に仕掛けて来ることを想定していたが、それでもウチが主導権を握ることができた。山腰が退場してしまったことで、守備ブロックを厚くするために飯塚に代えて雑賀を投入した。そこからは、守備に回る時間が増えたが、それでもバランス良く戦えていたと思う」
--二人揃って得点した御給選手と山腰選手のツートップについて
「コンビネーションが熟成されて来ている。それは、御給と山腰、二人だけの関係ではなくて、中盤やDFの選手も合わせた全体的な部分も含めて。山腰と御給は前線でクサビのボールを受けるのが上手い。相手にマークがつかれていてもキッチリと前線でタメを作れるので、飯塚や酒井といった選手たちが安心して前線に飛び込むことができる」
--2009年シーズンを戦う中で得た収穫は?
「一番は安定した守備の構築。前期リーグはもったいない形での失点が多かったが、後期リーグは守備がより改善され、リーグでも屈指の守備力を持つようになったと思う」
--2009年シーズンのホームゲーム最終戦を終えたいま、サポーターにメッセージを
「今季、苦しい時もあったが、それでも私たちがブレずに自分たちのサッカーを貫き通すことが出来たのは、いつも応援に駆けつけてくれたサポーターのおかげ。本当に感謝している。ありがとうございました。今季も残り1試合。全力で戦いたい」
○試合後の選手コメント御給選手
--ゴールシーンを振り返って
「石堂から良いパスが来たので、落ち着いてシュートを打つことができた。ブロックに来た相手の足に当たったが、ゴールに入ってくれて良かった。大事な試合だったので、ゴールの後は全身で喜びを表現した」
--山腰選手と良いコンビネーションを見せていたが
「前節に引き続き、今日も二人で良い関係を築くことができた。やはり一緒にプレーする時間が増えてきて、徐々にコンビネーションも熟成されて来たように感じる」
--ゼルビアサポーターへメッセージを
「来年こそJリーグ入会を果たせるよう、最初から全力で突っ走りたい。応援よろしくお願いします!」
○試合後の会見:酒井選手
(会見室に登場するなり、記者の方々へ)
いやー気分が良いですね!今日はなんでも聞いてください!!
--今日の試合の感想は
「ホームでなかなか良い結果を残せていなかったので、ホーム最終戦は勝利で締めくくることが出来て嬉しい。最後は相手に1点を返されてしまい少しバタついたが、全体的には試合内容も良かったと思う。特に2得点した前半は今季の中でも特に良いサッカーが出来たと思う。勝てて晴れやかな気分だが、個人としては、たくさんあった得点チャンスを活かすことができずに悔しい部分もある」
--今季、初昇格となったJFLを戦ってみて、来季への手応えは?
「それは、後期リーグの結果をみれば明らか。まだ1敗しかしていないし、安定した戦いができている。ホームでなかなか勝てないという課題はあったが、アウェイで勝利できているということは、また評価できる部分でもある。前期リーグは苦しんだが、まず守備が改善されて、安定した戦いができるようになった。課題は得点力だったが、それも最近では改善してきている。来年もJリーグに入会へ向けて戦えると、自信を持って思っている」
--主将として、今季のチームの誇れる部分と、苦しかったことは?
「誇れる部分は、ほとんどの選手が働きながらプレーするという厳しい環境にありながら、文句一つ言わずに、目標を見失わずに戦うことができたこと。これは本当に誇りに思う。苦しかったことは、やはり、来季はJリーグに入会できないと聞かされた時。主将として、チーム全体よりも先にフロントから報告を受けたが、『これをみんなに何て伝えれば良いのだろう』と苦悩した。結局、チームメイトには『それでも俺は4位以内を目指して戦う』と伝えた」
--来季伸ばして行きたい部分は?
「精神的な強さ。来季はきっと、Jリーグ入会に向けて、足が震えるようなプレッシャーがかかる試合が待っている。そこで、しっかりと戦うことができるように、選手たちが精神的に強くなることが重要となる。それと、これは選手という立場の私が言うべきことではないのかもしれないが、『環境面』も伸ばしていきたい。選手たちは、やはりまだアマチュア意識が抜けない部分も多い。練習環境、試合環境、観客動員数など、取り巻く環境がより発展すればするほど、選手たちには『結果を残す』という責任と自覚が生まれて来ると思う」