2009 JFL
10月17日(土) 13:00 KICK OFF 多摩市立陸上競技場試合終了
横河武蔵野
2
0 - 1
1 - 1
1
FC町田ゼルビア
ゴール | |
---|---|
44' | 冨岡 大吾 |
58' | 桜井 直哉 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 1 | 飯塚 渉 |
DF | 35 | 斎藤 広野 |
DF | 28 | 金守 貴紀 |
DF | 32 | 瀬田 達弘 (Cap.) |
DF | 2 | 小山 大樹 |
MF | 6 | 遠藤 真仁 |
MF | 26 | 岩田 啓佑 |
MF | 13 | 常盤 亮介 |
MF | 27 | 林 俊介 |
FW | 30 | 桜井 直哉 |
FW | 20 | 冨岡 大吾 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 31 | 藤吉 皆二朗 |
DF | 5 | 立花 由貴 |
DF | 22 | 石川 清司 |
MF | 25 | 平岩 宗 |
MF | 34 | 岡 正道 |
FW | 9 | 村山 浩史 |
FW | 11 | 関野 達也 |
チーム監督 | 依田 博樹 |
---|
選手交代 | |
---|---|
75' | 冨岡 大吾 → 関野 達也 |
80' | 桜井 直哉 → 村山 浩史 |
88' | 林 俊介 → 岡 正道 |
警告 | |
---|---|
10' | 桜井 直哉 |
71' | 飯塚 渉 |
82' | 関野 達也 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 30 |
CK | 4 |
PK | - |
シュート | 7 |
警告/退場 | 3 / - |
ゴール | |
---|---|
89' | 御給 匠 |
スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 30 | 修行 智仁 |
DF | 25 | 齋藤 貴之 |
DF | 26 | 深津 康太 |
DF | 6 | 中川 勇人 |
DF | 2 | 津田 和樹 |
MF | 24 | 大前 博行 |
MF | 8 | 石堂 和人 |
MF | 13 | 飯塚 亮 |
MF | 11 | 酒井 良 (Cap.) |
FW | 14 | 山腰 泰博 |
FW | 3 | 御給 匠 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 1 | 渡辺 彰宏 |
DF | 4 | 雑賀 友洋 |
DF | 22 | 森川 宏雄 |
MF | 16 | 金 東秀 |
FW | 17 | 柏木 翔一 |
FW | 19 | 大江 勇詞 |
FW | 29 | ブルーノ・カスタニェイラ |
チーム監督 | 戸塚 哲也 |
---|
選手交代 | |
---|---|
61' | 山腰 泰博 → 大江 勇詞 |
77' | 飯塚 亮 → ブルーノ・カスタニェイラ |
84' | 中川 勇人 → 雑賀 友洋 |
警告 | |
---|---|
42' | 石堂 和人 |
85' | 酒井 良 |
89' | 齋藤 貴之 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 20 |
CK | 4 |
PK | - |
シュート | 5 |
警告/退場 | 3 / - |
入場者数 | 天候 / 気温 / 湿度 | ピッチ |
---|---|---|
1,315 | 曇 / 21.6°C / 59% | 良芝、乾燥 |
主審 | 副審 | 第4の審判員 |
山内 宏志 | 平間 亮、伊藤 圭倫 | 佐藤 洋志 |
試合終了
横河武蔵野
2
0 - 1
1 - 1
1
FC町田ゼルビア
試合経過 | |
---|---|
10.17 南北多摩合戦 町田と武蔵野のプライドがぶつかる JFL後期第12節、FC町田ゼルビアが多摩市立陸上競技場で横河武蔵野FCと対戦した。 ゼルビアは、現在、後期リーグ11試合無敗と好調。順位は6位にまで上昇し、上位陣との勝ち点差も詰まってきている。 対する、武蔵野は現在4位につける強豪。ここまで安定した戦いを続け、今季は常に上位に位置している。10月11日に開催された天皇杯2回戦では、J1・大分トリニータと死闘を演じ、敗れはしたものの、PK戦にまでもつれ込んでいる。現在JFLに所属しているクラブの中では、最も歴史のある古豪でもある。 前期リーグでは、アウェイの武蔵野陸上競技場で第5節に対戦し、ゼルビアが1‐2で敗れた。ゼルビアは、昇格したJFLの洗礼を浴びて苦戦が続いていた状況での対戦だった。 全国を戦いの舞台とするJFLにあって、同じ東京都・多摩エリアの中にホームタウンを置く両クラブ。南多摩の町田と北多摩の武蔵野の激突、題して「南北多摩合戦」。負けたくない戦いだ。 序盤はゼルビアが主導権 攻撃のリズムが生まれないゼルビア ゼルビアは、1‐0で勝利した前節・ホンダロック戦と同じ布陣。リザーブには、練習から好調を維持しているブルーノが入った。システムは、いつも通りの4‐4‐2。 試合序盤は、ゼルビアがペースを掴んだ。DFラインと中盤でパスを繋ぎボールをキープ、武蔵野陣内で試合を進めた。 前半11分には、FKのこぼれ球を拾った石堂がペナルティエリア手前から強烈なミドルシュート。しかし、これはワクを外れてしまった。さらに、12分には右サイドの大前からのロングパスを受けた御給がペナルティエリア内でボールをキープ。しかし、これは相手DFに囲まれてシュートが打てなかった。 両チーム攻め手を欠き膠着状態 武蔵野はサイド攻撃が活発に チャンスを立て続けに作り、このまま波に乗りたいゼルビアだったが、この日は、好調のこれまでの試合とは異なり、なかなか攻撃のリズムを作り出すことができなかった。「従来通りのショートパスを繋ぐサッカーをするには、ピッチコンディションが良くなかった(戸塚監督)」ということも影響したのか、ミスが目立ち、なかなか相手の最終ラインを突破することができなかった。 序盤のゼルビアの攻勢が徐々に弱まり始め、試合は膠着状態に入った。武蔵野は、攻撃的な両サイドバックを中心にサイドから攻撃を仕掛けて来た。前半27分には、前期リーグの対戦でゼルビアからゴールを奪った、武蔵野の左サイドバックの斉藤が、サイド深くまでドリブルで突破。斉藤からのマイナスのクロスがゴール前に通れば決定的なピンチだったが、これはゼルビアのDFがカットして事なきを得た。 悔やまれるロスタイムの失点 1点ビハインドで前半終了 前半のシュート数は、両チームともにわずか2本。どちらも攻め手を欠いた状態が続いていた。しかし、膠着状態のまま前半が終了するかと思われた前半44分、ゼルビアに落とし穴が待っていた。 武蔵野のMF遠藤が、左サイドでボールを受けると、フリーの状態から中央へクロス。待っていた長身FWの冨岡もフリーとなっており、飛び出したGK修行の手前でヘディングシュートを放ち、先取点を奪われてしまった。 「もっとも警戒すべき時間帯にやられた。サイド攻撃から中央へクロスという、典型的な武蔵野の得点パターンでやられたことが悔しい。あの時間帯は、完全に選手たちの集中が切れていた。(戸塚監督)」。 悔やまれる終了間際の失点で、前半は0‐1で折り返した。 勢いづく武蔵野の猛攻 コーナーキックから痛恨の追加点 後半開始と同時に攻勢をしかけたのは、ゴールを奪わなければならないゼルビアではなく、武蔵野の方だった。「前半は自分たちのサッカーできなかったが、良い時間帯に先取点を奪うことができて、選手たちは落ち着きを取り戻していた。『もう一度、自分たちのサッカーをしよう!』そう言って選手たちを送り出した(依田監督・横河武蔵野FC)」 武蔵野の両サイドバックの攻撃はさらに威力を増し、FWのポストプレーは強力だった。 武蔵野の動きが活発になり、ゼルビアは守勢に回る時間帯が多くなった。セカンドボールもことごとく相手に拾われて、武蔵野の波状攻撃を浴び続けた。 後半13分、武蔵野の右コーナーキック。先制点をアシストした武蔵野の遠藤のセンタリングを、165cmと小柄なFW桜井がニアサイドに走り込んで頭で叩き込んだ。 ゼルビアの反撃 武蔵野を自陣に押し込んだ 痛恨の追加点。しかし、この2失点目によって、ようやくゼルビアは目覚めた。現在のゼルビアのサッカーの生命線である、前からの守備の意識が戻り、自然とDFラインも高くなった。こうなると、セカンドボールも拾えるようになり、武蔵野を徐々に自陣に押し込む展開に変わり始めた。後半16分には、山腰に代えて、大江を投入。ゴール前での突破に期待した。 後半18分には、右サイドの酒井からゴール前の御給へグラウンダーのパス。御給が相手DFをブロックしながら、走り込んだ石堂へ繋ぐと、パスを受けた石堂が、ペナルティエリア内から左足を振り抜いた。しかし、これは惜しくもワクを外れてしまった。 後半32分には、飯塚に代えてブルーノを投入。さらに攻勢を強めた。 ロスタイムに意地の反撃 御給のヘディングで1点を返す チャンスは作り出すものの、武蔵野の最終ラインも踏ん張り、なかなかゴールを奪えないゼルビア。ようやく1点を返したのは、後半ロスタイムに入ってからだった。前線の高い位置でブルーノがボールを奪うと、大江、御給とパスが渡り、ボールは左サイドへ開いていた石堂へ。石堂の狙いすましたクロスを、ゴール前の御給が頭で合わせて1点を返した。 俄然、盛り上がる競技場。残り僅かな時間だったが、ゼルビアはさらに積極的に仕掛けた。途中出場の雑賀や深津も前線に残り、最前線へロングボールを放り込んだ。 しかし、同点ゴールを奪うことはできず、1‐2のまま終了となった。 約4ヶ月振りの敗戦 来季こそ、「南北多摩合戦」で勝利を! 競技場に響き渡る試合終了を告げるホイッスル。前期リーグ最終節の6月18日以来、敗者としてこのホイッスルを聞くのは、リーグ戦では実に約4ヶ月振りのことだった。 南北多摩合戦という舞台での悔しい敗戦。しかし、前期の苦戦が後期の好調を支えたように、この経験が次のステップアップにつながることを期待したい。この後も、上位陣との戦いが待っている。この日の経験を、上位との戦いに活かしたい。今シーズンの残りの戦いで得た自信が、来季の活躍に繋がってくるはずだ。 そして、来季も「南北多摩合戦」はやって来る。来季こそ、勝利を期待したい。ゼルビアには、越えなければならない壁がある。 |
○試合後の記者会見:戸塚哲也監督
–試合の感想は?
「もっとも警戒すべき時間帯であるロスタイムに許した前半の先取点が、試合を大きく左右した。前半の序盤はゼルビアが流れを掴み、その後も互角の展開になっていただけに、あの失点はもったいなかった。サイドからクロスを蹴った選手も、ヘディングも決めた選手もフリーだった。選手たちには『最後まで集中を切らすな』と、もう一度厳しく伝えたいと思っている」
–持ち味であるパスサッカーが鳴りを潜めたように思います
「これは言い訳になるが、細かいパスサッカーを繋ぐにはピッチコンディションが悪かった。地面を転がしたパスを出すと、どうしてもボールがイレギュラーなバウンドになってワンテンポずれる。これでは、パスサッカーはできない。とはいえ、相手も同じ環境。自分たちが、その環境に合わせたサッカーをしなければならなかった。ピッチコンディションの影響もあったことは確かだが、それが勝敗を分けた訳ではない」
–横河武蔵野FCの印象は?
「みんなが同じ意識を持って、チーム一丸となって戦うチーム。サイドで人数をかけて攻撃して、中にクロスを送る。今日も予想通りの戦い方だったのに、やられてしまった事が悔しい。守備が崩されたとは思っていない」
–Jリーグ入会のためにはリーグ成績に加えて観客動員も重要。今後より多くのサポーターに応援に来てもらうために、ゼルビアがサポーターにアピールしたい部分は?また、逆にサポーターに求めたいことはあるか?
「サポーターには、いつも本当に感謝している。これは、求めることではないが、チームもサポーターも、他のクラブでは観たことのない『オリジナル』になって行ければ良いなと思っている。『ゼルビアの試合でしか見れないサッカー、味わえない雰囲気がある』と言われるようになったら最高だと思う」
以上