2010 JFL

03月21日(日) 14:00 KICK OFF 町田市立陸上競技場
試合終了
FC町田ゼルビア
2
1 前半 0
1 後半 0
0
MIOびわこ草津
ゴール
前半30分:木島

後半4分:星
スターティングメンバー
GK 22 吉田 宗弘
DF 3 藤田 泰成
DF 24 川邊 裕紀
DF 19 永野 諒
DF 2 津田 和樹
MF 6 太田 康介
MF 15 柳崎 祥兵 (Cap.)
MF 28 星 大輔
MF 13 飯塚 亮
FW 7 勝又 慶典
FW 33 木島 良輔
ベンチスタート
1 修行 智仁
18 齋藤 貴之
16 斉藤 広野
20 半田 武嗣
27 小川 巧
11 酒井 良
9 山腰 泰博
チーム監督
選手交代
▽交代

後半31分:飯塚→酒井

後半31分:勝又→山腰

後半90+2分分:星→半田
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
ゴール
スターティングメンバー
GK 1 安藤 永倫
DF 2 桝田 雄太郎
DF 6 大久保 悟
DF 5 谷口 浩平
DF 3 細貝 新
MF 17 浦島 貴大
MF 8 安里 晃一
MF 24 田中 大輔 (Cap.)
MF 18 坂井 優介
MF 20 中濵 雅之
FW 10 木下 真吾
ベンチスタート
22 若月 翔太
30 畑 尚行
7 壽 健志
23 若林 令緒
29 阪本 晃司
チーム監督
選手交代
▽交代

後半22分:坂井→若林

後半90+3分:中濵→壽



▽警告

前半34分: 細貝

前半36分:大久保

前半45+1分: 田中
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
試合終了
FC町田ゼルビア
2
1 前半 0
1 後半 0
0
MIOびわこ草津
試合経過
過去最高の4,993名 ホーム開幕戦を勝利で飾る 

 昨季はできなかった2点差をつけたホームでの快勝。スタンドには、過去最高の4,993名のファン・サポーターが集まった。

 2010年のホーム開幕戦、そこには、また一つ逞しさを増したゼルビアの姿があった。「上位4位以内」「ホームゲーム平均観客数3,000人以上」といった、Jリーグ昇格条件の達成に向けて大きな一歩を踏み出した。

 試合は、2つの決定機を新加入選手2人がしっかりとものにし、2010シーズンの初勝利を飾った。試合序盤から試合のペースをゼルビアが握り、MIOびわこ草津を圧倒していく。すると、前半30分に木島が待望の先制ゴールを奪う。また、後半4分には星が追加点を奪い、試合を優位な展開に進めた。その後もゼルビアが試合の主導権を握ったまま試合を終え、今季の初勝利を野津田で飾った。

 試合後に相馬監督は「過去最高の4,993人ものサポーターの前で、勝利を収めることができてホッとしている。次週の試合(ツエーゲン金沢戦)では、今日よりも良い試合を観せるので、野津田に来てゼルビアを応援してほしい」とコメントした。

 次節は、3月27日(土)に町田市立陸上競技場で、ツエ―ゲン金沢と対戦する。



序盤からゼルビアがチャンスを演出

 前半からゼルビアが試合の主導権を握り、試合を進めていく。前半11分には、左サイドから津田・木島・飯塚とボールが渡り、飯塚の落としから、太田がグラウンダーのロングシュート放つが、これは大きく外れた。

 前半16分、右サイドに流れた飯塚が起点となりサイドチェンジ。ボールを受けた津田が、前方の空いたスペースに走り込む木島へパスを送りチャンスメイク。木島はドリブルでボールを押し出し、ニアサイドに速いボールを送るが、DFにカットされコーナーキックを得る。CKのキッカーは星。星の鋭いキックに、ファーサイドで勝又が懸命に足を伸ばして合わせるも、枠をとらえることはできず。



ゼルビアの先制点 喜びをチーム全員で爆発させる

 その後もゼルビアの攻勢が続く。場内の得点への期待が最高潮に高まった前半30分に、2010シーズンの野津田での待望のファーストゴールが生まれた。

 GK吉田から精度の高いフィードが勝又の元へ。勝又はファーストタッチで相手DFの頭上を通し、自慢のスピードでDFを振り切ると、中央で待ち構える木島にパス。木島の右足のシュートは相手DFに当たったものの、ボールはゴール左隅に突き刺さり、待望の先制点を得る。

 ゴールを決めた木島は、すかさずベンチにいる相馬監督のもとへ駆け寄り熱い抱擁。駆けつけた選手たちによって、喜びの輪は幾重にも重なり歓喜を爆発させた。「特に何も考えていなかったけど、気づいたら監督の方へ走っていた」(木島)。相馬監督への信頼、チーム全体の結束が感じられる光景だった。



後半もゼルビアが試合をコントロール 星の鋭い飛び出しから追加点

 メンバー交代なしで臨んだ後半のゼルビア。

 後半開始早々の4分に、またもや吉田からの正確なフィードが起点となり、追加点が生まれる。吉田からのフィードを勝又が胸で木島に落とし、木島がタメを作っている間に、2列目から相手DFラインの裏に抜け出した星に浮き球のスルーパス。ボールを受けた星は、キーパーとの1対1の場面で冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 町田出身。今季、決意の移籍を果たした。Jリーグ昇格へ向けて並々ならぬ闘志を燃えしていた星の追加点。「ゴールを決めた瞬間は本当に嬉しかった、気がついたらスタンドに向かって雄叫びを挙げていた」(星)。 



ゼルビアの怒濤の攻撃 しかし自らのミスからピンチを招く

 追加点の後は、もう攻めるしかなくなったびわこが徐々に反撃を始める。すると、相馬監督はすかさず2枚の交代カードを切る。勝又に代えて山腰、飯塚に代えて酒井を投入し、主導権の奪回を狙った。すると立て続けに酒井と山腰がチャンスを演出し、シュートまで持っていくが、得点への期待が高まる中ゴールには結びつかず。

 ゼルビアは後半だけで14本のシュートを相手ゴールに浴びせる展開で、終始試合を支配。しかし3点目をなかなか奪えない展開に、相馬監督は「サッカーは3点取らないと試合がどうなるかわからない。試合を決める意味でも、3点目は必要だったし、長いリーグ戦を考えれば、もっとゴールが欲しかった」とコメント。

 試合終了間際の後半45分には今日活躍した星に代わって半田を投入。星の今日の活躍に、場内からも大きな拍手が起きた。後半ロスタイムにはカウンターで、ハーフウェーラインから木島が独走状態。相手GKと1対1になるも、シュートはキーパーにキャッチされてしまった。



ホーム開幕戦で今季初勝利 次週も野津田で勝利し、2連勝を目指す

 試合は、2-0のまま終了。多くの決定機を作ったものの試合を決定づける3点目を奪えなかったことは課題だが、絶えずゼルビアが主導権を握り続けた快勝だった。「前節は、アウェイでの開幕戦ということで固さがあったが、今節は『自分たちの思い描く試合をするんだ』という気迫に溢れていた。ゴールに対する執念がまだ足りなかったが、自分たちがゲームを支配する展開ができたことは収穫だった」(相馬監督)。

 約4ヶ月振りとなる野津田のピッチで、逞しさを増した姿を披露したゼルビア。しかし、試合後には、いつもと変わらないゼルビアの姿があった。試合終了後に開催された「ふれあいサッカー」には、全選手が参加。得点を決めた木島、星が、グラウンドを走り続けた柳崎、飯塚がグラウンドで子どもたちとボールを追いかけた。

 また、ゼルビアのシーズンが始まった。さらに強く、愛されるクラブとなり、11月の歓喜を目指す。
【相馬監督の試合後の談話】
ーー試合の感想は?
 ホームで多くのサポーターが集まった中、勝たなければならないというプレッシャーも感じていたが、勝つことができてホッとしている。
 ただ、もっと多くのゴールを奪うことができるチャンスはあったので、決定機を確実に得点に結びつけることが今後の課題として残った。

ーー開幕戦と同じスターティングメンバーでしたが、開幕戦の引き分けという結果を踏まえて、メンバーの変更は考えませんでしたか?
 開幕戦のメンバーは、監督に就任してから共に過ごした9週間の中で選んだ「11人」。自信を持っているし、信じていた。
 開幕戦は勝利は勝利こそできなかったが、内容も悪くはなかったし、今日も自信を持ってグラウンドに送り出した。

ーー次節への意気込みは?
 たくさんのサポーターに今日の良い試合を観てもらえて良かった。さらに良い試合ができるように、これから練習で修正していき、観たいと思わせるような試合をしていきたい。

ーー今日の試合は4,993人ものサポーターが来場しました。次節の3月27日(土)も、ホームである野津田開催だが、サポーターに伝えたいことは?
 まず、今日は本当にたくさんのサポーターが野津田駆けつけてくれて感謝しています。今週末にはすぐに野津田開催の試合が待っています。次節も応援よろしくお願いします!