2009 JFL
06月07日(日) 13:00 KICK OFF 町田市立陸上競技場試合終了
FC町田ゼルビア
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0 - 0
0 - 0
0
ジェフリザーブズ
ゴール |
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スターティングメンバー | ||
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GK | 30 | 修行 智仁 |
DF | 22 | 森川 宏雄 |
DF | 6 | 中川 勇人 |
DF | 26 | 深津 康太 |
DF | 2 | 津田 和樹 |
MF | 8 | 石堂 和人 |
MF | 15 | 柳崎 祥兵 |
MF | 13 | 飯塚 亮 |
MF | 16 | 金 東秀 |
FW | 10 | 蒲原 達也 |
FW | 11 | 酒井 良 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 31 | 三栗 寛士 |
DF | 4 | 雑賀 友洋 |
DF | 5 | 山﨑 祐輔 |
DF | 18 | 李 成浩 |
MF | 24 | 大前 博行 |
FW | 17 | 柏木 翔一 |
FW | 19 | 大江 勇詞 |
チーム監督 | 戸塚 哲也 |
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選手交代 | |
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80' | 飯塚 亮 → 大江 勇詞 |
警告 | |
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07' | 酒井 良 |
21' | 蒲原 達也 |
89' | 柳崎 祥兵 |
退場 |
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データ | |
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FK | 14 |
CK | 8 |
PK | - |
シュート | 16 |
警告/退場 | 3 / - |
ゴール |
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スターティングメンバー | ||
---|---|---|
GK | 30 | 大河原 弘樹 |
DF | 3 | 安川 洋介 |
DF | 5 | 宇野 勇気 |
DF | 4 | 市原 充喜 |
DF | 19 | 山中 誠晃 |
MF | 6 | 高田 健吾 |
MF | 7 | 蓮沼 剛 |
MF | 10 | 奥山 泰裕 |
MF | 11 | 乾 達朗 |
FW | 2 | 鳥養 祐矢 |
FW | 9 | 出口 司 |
ベンチスタート | ||
---|---|---|
GK | 17 | 上野 拓也 |
DF | 28 | 山崎 悟志 |
MF | 8 | 佐藤 誓哉 |
MF | 20 | 村野 太一 |
MF | 24 | 村上 翔 |
MF | 29 | 岡庭 和輝 |
FW | 27 | 宮内 亨 |
チーム監督 | 越後 和男 |
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選手交代 | |
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60' | 乾 達朗 → 岡庭 和輝 |
69' | 出口 司 → 村野 太一 |
80' | 鳥養 祐矢 → 宮内 亨 |
警告 | |
---|---|
20' | 鳥養 祐矢 |
退場 |
---|
データ | |
---|---|
FK | 18 |
CK | 5 |
PK | - |
シュート | 6 |
警告/退場 | 1 / - |
入場者数 | 天候 / 気温 / 湿度 | ピッチ |
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2,110 | 晴時々曇 / 30.2°C / 41% | 全面良芝、乾燥 |
主審 | 副審 | 第4の審判員 |
田中 利幸 | 湯本 始、志村 功 | 山中 正男 |
試合終了
FC町田ゼルビア
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0 - 0
0 - 0
0
ジェフリザーブズ
試合経過 | |
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JFLの前半戦も、この試合を含めて、残り4試合。序盤の3月、4月は厳しい戦いを強いられたが、5月は2勝3分けの無敗と持ち直した。前期13節終了時点で、勝ち点16の11位タイに位置している。Jリーグ昇格条件である4位のアルテ高崎とは8ポイント差。首位のガイナーレ鳥取とも11ポイント差。まだまだ充分追いつける数字だ。逆襲を期す後期リーグへ向けて、前期残り4試合。どの順位から、7月4日から始まる後半戦をスタートすることができるのか?重要な1ヶ月が始まった。 この日の対戦相手は、ジェフリザーブズ。現在3位につける強豪だ。守備が安定しており、失点8はリーグ1位タイ。攻守に安定した力を発揮している。 前回のアルテ高崎に続き、好調のチームをホーム・町田市立競技場に迎えた。ゼルビアとしては、上位のチームをホームで叩き、勢いに乗りたいところだ。 酒井をフォワードとして起用 この日のスターティングメンバーは、ゴールキーパー(GK)に修行。ディフェンダー(DF)は、右サイドバックに森川、センターバックに中川と深津、左サイドバックに津田。ミッドフィルダー(MF)はボランチに石堂と金、攻撃的MFに柳崎と飯塚。フォワード(FW)に蒲原と酒井。 前節、ボランチではなく、攻撃的MFとして先発出場した柳崎。先取点を奪うなど活躍し、この試合も同じポジションに入った。ボランチには、こちらも前節同様に金が先発した。 この日の先発メンバーで最大の驚きは、何といっても酒井のFW起用。定位置の攻撃的MFではなく、ツートップの一角として起用された。「彼の『勝利、ゴールへの強い気持ち』に期待した。シュート練習を見ていても、彼が足を振ったら入りそうだな、という気がした。最前線に出ることでマークは厳しくなるが、運動量は中盤より減る。攻撃に専念して欲しかった」戸塚監督。 序盤は両チーム一進一退の攻防 最初のシュートはゼルビア。前半8分、前回のホームゲーム前期第12節で豪快なシュートを決めた石堂がミドルシュート。しかし、これはワクを外れてゴールならず。前半10分には、ジェフの攻撃をカットしたこぼれ球を拾った飯塚が、右サイドに開いてフリーで待つ蒲原にロングパス。パスを受けた蒲原は、サイドをドリブルで駆け上がり、ゴール前へパス。中央に走り込んだ柳崎がシュートを狙ったが、これは相手DFにあたりゴールならず。前半12分にも、右サイドに開いた蒲原に、左サイドの津田からロングパスが渡りチャンスを作った。 前半13分、攻撃参加した津田の後ろのスペースをジェフに使われ、右サイドからクロス。これは、森川が中で待つ相手FWにうまく体を預け、ヘディングを許さなかった。前半15分、ジェフの中盤から、ゼルビアのDFラインのウラへロングボール。ゼルビアの守備陣は、ラインを揃え、オフサイドトラップ。しかし、オフサイドの判定はなく、抜け出した相手FWが独走。GK修行と一対一の大ピンチ。しかし、すかさず戻った津田がシュートをスラインディングで阻止し、なんとか失点は免れた。 前半24分、左サイドでボールを持った飯塚から、中央で待つ酒井へパス。酒井がダイレクトではたき、斜め前にいる柳崎へ。柳崎がシュートを狙ったが、これはワクを外れゴールならず。前半26分、相手陣内でうまく前を向いた蒲原が、DFラインのウラを狙う酒井へスルーパス。しかし、これは前に出た相手GKに防がれ、酒井へは渡らず。 一進一退の攻防が続いた、試合序盤。両者ともに決定的なチャンスは作り出せなかったが、その中でも目立ったのはジェフのオーガナイズされた攻撃だった。ボールを奪うと、すぐさまゼルビアの守備が手薄なサイドに展開。サイドからすばやくボールを運び、ゼルビアゴールに迫った。また、中盤でボールホルダーへのマークが外れると、すかさずゼルビアのDFラインのウラへロングパス。タイミング見計らって飛び出したFWが斜めに走り込み、ゼルビアゴールに迫るケースが多く見られた。 前半30分過ぎからは、徐々にゼルビアのペース 前半30分以降は、徐々にゼルビアのペースに。中盤でテンポ良くパスが回りはじめた。この時間、リズムを作ったのはボランチの金。シンプルなプレーで、DFラインとMF、FWを繋ぐ役割を果たし、ビルドアップに貢献した。 32分、相手のパスミスを高い位置でカットし、酒井へボールが渡ると、ドリブルで相手ゴール前へ。ペナルティエリア手前からミドルシュートを狙ったが、これはワクを外れゴールならず。 前半は、0‐0まま終了。前半のシュート数はゼルビア5本、ジェフ4本。まさに一進一退の攻防だった。 後半はゼルビアの怒濤の攻撃 後半もゼルビアのペースでスタート。開始直後から何度もジェフのゴールに迫った。 後半2分、ゴール前中央をドリブルで侵入した蒲原がペナルティエリア内からシュート。しかし、これは相手GKに防がれゴールならず。後半10分には、ビッグチャンス。相手ボールを中盤の高い位置でカットし、すかさず前線の酒井へ。カウンターの絶好の機会。酒井がドリブルで攻め込むと、相手守備陣3人、ゼルビア攻撃陣4人の数的有利に。外側に走り込んだ飯塚を使うとみせて、酒井がペナルティエリア少し手前の位置から右足でシュート!しかし、シュートはわずかにワクを外れゴールならず。後半15分には、ゴール前中央でゴールに背を向けてボールを受けた蒲原が巧みな反転。上手く前を向いてドリブルし、シュートを放つが、これはGK正面。 何度も決定的チャンスを作るがゴールが奪えない 後半23分、ゴール前中央でゴールに背を向けてパスを受けた酒井が、左前方にいる蒲原へダイレクトでパス。ペナルティエリア内でパスを受けた蒲原が、マークにつく相手DFをかわし、角度のないところからシュート。これはワクを外れ、ボールはそのままゴール前中央を通過し、逆サイドへ。ボールがタッチラインを割るかに見えたが、滑り込んだ柳崎がボールをピッチ内に残し、すかさず起き上がりクロス。オーバーラップした森川がヘディングであわせたが惜しくもゴールならず。怒濤の攻撃だったが、ゴールを奪うことはできなかった。後半32分には、ペナルティエリア手前、中央エリアでパスを受けた飯塚が強烈なミドルシュート。相手GKはキャッチできず、弾いたボールはゴール前中央へ。こぼれ球に蒲原が猛然とつめたが、わずかにあわずゴールならず。 足が止まりはじめたジェフを自陣に押し込む この日は、30℃を超える真夏のような暑さ。後半も中盤を迎えると、ジェフの足が止まり始める。対するゼルビアは、多少の消耗は見られたが、足が止まる気配はない。4試合ぶりのホームでの勝ち点3を願う大歓声にも後押しされ、精力的に動きまわり、ジェフを自陣に押し込んだ。 後半35分には、飯塚に代えて大江を投入。右サイドの攻撃的な位置に入り、攻撃の起点となった。後半43分には、その大江がチャンスを演出。右サイドをドリブルで侵入し、中で待つ蒲原へ渡りシュート。しかし、これはワクを外れゴールならず。 圧倒的に攻めながらも得点を奪えないまま、とうとうロスタイムに突入。ロスタイムは2分。スタンドにも、焦りのムードが漂い始める。 ロスタイムも1分ほど経過したころ、津田が左サイドからクロス。すると、相手DFの足にあたりコーナキックを獲得。時間的におそらく最後のチャンス。コーナーキックを蹴る金がボールをセットする間、メインスタンドからも手拍子が起こり、会場は大歓声に包まれる。金は、駆け寄った石堂へのショートコーナーを選択。石堂の左足によってゴール前へ送り込まれたボールはファーサイドで待つ深津へ。少し低めに来たボールに深津が体ごと飛び込み、ボールはジェフゴールへ向かう。しかし、わずかにシュートに勢いがなく、相手GKにキャッチされてしまった。 結局、このまま試合終了。圧倒的に攻めながらも得点を奪えず、無念のスコアレスドローとなってしまった。シュート数は、前後半併せて、ゼルビア16本、ジェフ6本。特に後半はジェフに2本しかシュートを撃たせなかった。 次節は、JFL昇格組のホンダロックと対戦 これで3試合連続のドロー。ホームゲームとしては4戦連続のドローとなった。 試合後、スタンドへ向けて挨拶を行った柳崎は、開口一番、引き分けという結果を謝罪した。するとスタンドからは大きな拍手が起こった。この光景こそ、現在のゼルビアの状態を象徴しているのかもしれない。引き分けという結果で柳崎が謝罪したののは、「得点が奪えない」という課題をここ数試合改善できないままでいるから。それに対し、拍手が起きたのは、悔しいとは思いながらも、90分間走り回り試合の主導権を握るなど、進歩している部分を観客の方々も感じているからではないだろうか。 ジェフの越後監督は、試合後「特に後半はゼルビアに圧倒的に押し込まれた。いつ失点してもおかしくなかった。ジェフにとっては、勝ち点1が拾えてラッキーなゲーム」と語った。3位の相手にも主導権をにぎることができた。試合内容は徐々に良くなりはじめている。4試合で勝ち点が1つも増えない時期があったことを考えると、現在は1ずつでも着実に勝ち点を積み重ねている。4月25日に、アウェイで首位のガイナーレ鳥取に敗れて以降、7試合負けなし。着実に前進している。順位も1つ上がり、10位となった。 勝ち点1を3に変えられるように、上位陣にどんどん接近できるように、我慢の試合が続いている。 次節は、6月14日(日)、アウェイでホンダロックと対戦する。ホンダロックはゼルビアと同じくJFL昇格組。昨年の全国地域サッカーリーグ決勝大会では2‐1とゼルビアが勝利している。今度はアウェイでの対戦となるが、ふたたび勝ち点3を期待したい。 |
○試合後の記者会見:戸塚哲也監督
–試合の感想は?
「ここ何試合かは、同じ感想ですね(苦笑い)。ゴールが遠い。一言にすると、最近の試合の感想はそれにつきますね。チャンスは多く作るし、決定的な場面も毎試合必ず演出できているのに得点が増えないという課題が続いています。ただ、進歩がないかというと、そうでもない。選手たちの得点への意識は開幕当初に比べれば、かなり上がってきています。しかも、今日も相手に走り勝った。30℃を超える暑さの中で、相手が後半しばらくして足が止まっても、ゼルビアの選手は走り続けることができた。今シーズン、相手に走り負けた試合はまだありません。このことは、ハードなトレーニングを選手たちがこなしているあらわれだと思っています。このように進歩している部分は確実にあります。だから、苦しいけれども、得点が増えるまで我慢して待とうという気持ちもあります。自分も現役時代はFWの選手だったから、シュートを打っても打っても入らないという経験はあります。それの解決策はただ一つ『点を入れること』それしかありません。どんな形でも良いから点が入れば、『なんだ、得点を奪うことを難しく考えすぎていた』という気持ちになって、今まで悩んでいたのが嘘のように得点が入りだす経験がありました。今は苦しいですが、進歩している部分もあるので、我慢しながらそれを待ちます」
–酒井をFWとして起用した意図は?
「彼の『勝利への意欲』『ゴールへの貪欲さ』という強いメンタリティの部分に期待しました。実際にシュート練習を見ていても、コイツが足を振ったら入りそうだなという感覚あったので選びました。前線に張り付くことで、マークは厳しくなりますが、運動量は軽減されるので、得点を奪う仕事に専念して欲しいと思いました」
以上