2009 JFL

05月31日(日) 15:00 KICK OFF 北谷公園陸上競技
試合終了
FC琉球
1
0 - 1
1 - 0
1
FC町田ゼルビア
ゴール
60' 鷲田 雅一
スターティングメンバー
GK 1 金子 芳裕
DF 25 金子 慎二
DF 17 大澤 雄樹
DF 4 鷲田 雅一
DF 26 孫 民哲
MF 8 松田 英樹
MF 7 秦 賢二
MF 6 國仲 厚助
MF 3 田上 裕
FW 14 杉山 洋一郎
FW 9 山下 芳輝
ベンチスタート
GK 21 新崎 直哉
DF 2 石川 翔二
DF 15 大河原 亮
MF 18 林田 光佑
MF 20 佐藤 高志
FW 16 比嘉 雄作
FW 24 田中 靖大
チーム監督
新里 裕之
選手交代
46' 杉山 洋一郎 → 比嘉 雄作
81' 秦 賢二 → 林田 光佑
89' 田上 裕 → 佐藤 高志
警告
61' 國仲 厚助
退場
データ
FK 23
CK 1
PK -
シュート 8
警告/退場 1 / -
ゴール
44 柳崎 祥兵
スターティングメンバー
GK 30 修行 智仁
DF 22 森川 宏雄
DF 26 深津 康太
DF 6 中川 勇人
DF 2 津田 和樹
MF 8 石堂 和人
MF 16 金 東秀
MF 11 酒井 良
MF 15 柳崎 祥兵
FW 19 大江 勇詞
FW 13 飯塚 亮
ベンチスタート
GK 31 三栗 寛士
DF 4 雑賀 友洋
DF 5 山﨑 祐輔
DF 18 李 成浩
MF 24 大前 博行
MF 20 半田 武嗣
FW 17 柏木 翔一
チーム監督
戸塚 哲也
選手交代
71' 大江 勇詞 → 柏木 翔一
79' 石堂 和人 → 大前 博行
警告
59' 中川 勇人
89' 金 東秀
退場
データ
FK 19
CK 4
PK -
シュート 5
警告/退場 2 / -
入場者数 天候 / 気温 / 湿度 ピッチ
2,384 晴 / 27.7°C / 62% 全面良芝、乾燥
主審 副審 第4の審判員
竹田 和雄 聳城 巧、濱川 恒二 平良 安則
試合終了
FC琉球
1
0 - 1
1 - 0
1
FC町田ゼルビア
試合経過
2連勝中のFC琉球と、6試合負けなしのゼルビアの対戦

 前節は、好調のアルテ高崎と対戦し、1‐1のドロー。ゲームの主導権を握りつつも、あと1点が奪えずに、ホームで悔しい引き分けとなった。悔しい「結果」ではあるが、「試合内容」は徐々に良くなってきている。守備が安定し、どのチームと対戦しても互角の試合ができるようになってきた。5月に消化されたここまでの4試合は2勝2分。5月無敗をかけて、FC琉球と対戦した。

FC琉球は、順位こそ17位と振るわないものの、現在2連勝中。2試合連続完封勝利を飾っている。ケガ人や出場停止を抱えるゼルビアの攻撃陣が、FC琉球の守備をいかに崩すのかが重要なポイントとなった。



27℃の気温、2000人以上の観客、まさにアウェイの環境

 この日のスターティングメンバーは、ゴールキーパー(GK)に修行、ディフェンダー(DF)は、右サイドバックに森川、センターバックに中川と深津、左サイドバックに津田。ミッドフィルダー(MF)は、ボランチに石堂と金、攻撃的MFに酒井と柳崎。FWは大江と飯塚が務めた。この試合は、蒲原が累積警告により出場停止。今季ここまで不動のボランチだった柳崎が攻撃的MFのポジションへと1列前へ移動し、ボランチには金が入った。金は、ボランチとしての先発出場は今季初めて。

 この日の入場者数は、2,384人。ゼルビアからも多くのサポーターが駆けつけたが、やはり敵地の雰囲気。27.7℃という夏のような暑さもあり、アウェイの環境下での試合となった。



出方を探る、慎重な立ち上がり

 試合は、お互い出方を探る慎重な立ち上がり。中盤でつながずロングボールを多用し、リスクをかけずにゼルビアのDFラインのウラへボールを送ろうとするFC琉球と、それを跳ね返すゼルビアという展開が続いた。

 この日の最初のシュートは、FC琉球。前半5分、ハーフウェーラインから少しゼルビア陣内に入ったところから、40mはあろうかというロングシュート。

 前半7分、ゼルビアのこの日最初のシュート。ハーフウェーライン付近から、リズムよく、5本ほどパス交換し、最後は酒井が右足でミドルシュート。しかし、これは相手GKの正面。

 前半17分、FC琉球が左サイドを突破。サイドを崩し、深くえぐり、中へクロス。大きなピンチを迎えたが、中で待つFWを中川がうまくブロックし、修行がキャッチ。ことなきを得た。

 前半19分、飯塚、森川とパスがつながり、最後は森川のパスを受けた酒井がダイレクトシュート。そのこぼれ球を大江がさらに狙ったがワクを外れゴールならず。



2列目を縦横無尽に走り回る柳崎

 前半も20分を過ぎると、両チームのかけひきもさらに活発になり、相手ゴール前へ迫る回数も増えてきた。

前半23分、ペナルティエリア左角からFC琉球の強烈なシュート。修行が正面でキャッチ。

 同じく前半23分、中盤でパスがつながり、柳崎が相手DFラインのウラを狙う大江へスルーパス。しかし、わずかにボールが長く、前に出た相手GKに防がれる。

 前半26分、ペナルティエリア外で相手のクリアボールを拾った柳崎が、ワントラップし、シュートコースを消す相手を一人かわし、強烈な右足ミドルシュート。相手GKが、なんとかパンチングで防ぎゴールならず。

 前半38分、またしても柳崎が大江へスルーパス。しかし、これも相手DFに防がれパスは繋がらない。

 持ち前の豊富な運動量で、2列目を走り回る柳崎の活躍が目立った。パスの受け手として、出し手として、またはこぼれ球を拾う役目として、FWとMF、DFをつなぐ役割を果たしていた。

 前半ロスタイム。その柳崎に、チャンスが訪れる。攻撃参加した津田が、左サイドからアーリークロス。そのこぼれ球を拾った柳崎が、ワントラップから右足でシュート。ループ気味の弧を描いたシュートは、相手GKの頭上を超えてネットに吸い込まれた。

 お互い慎重な立ち上がりで、前半は大きなチャンスも生まれなかったが、ロスタイムに貴重な先制点をあげて前半が終了した。



後半序盤はFC琉球の猛攻

 後半は、1点ビハインドのホーム・FC琉球の攻勢で始まった。FC琉球は、ハーフタイムにツートップの一人を交代。同点、逆転へ向けて早めに手をうってきた。FC琉球がゼルビア陣内に押し込む展開が続いたが、ゼルビアも集中して守り、決定機は作らせなかった

 しかし、そろそろFC琉球の猛攻も収まったかという後半15分、セットプレーから同点弾を許してしまう。ペナルティエリア右角からFC琉球のFK。ゴール前へ送られたボールは下に落ち、混戦に。ボールに反応したFC琉球のMF・國仲に右足でゴールに蹴り込まれてしまった。

 後半16分、ゼルビアのカウンター。大江がドリブルで抜け出し、ペナルティエリア外、右角付近で相手の足がかかりFKを獲得。好位置からのFKに得点への期待が高まったが、石堂のFKはワクを捉えることはできず。

 後半21分、右サイドで細かくパスをつなぎ、酒井から飯塚へグラウンダーのパス。飯塚がダイレクトで狙ったが、ワクを外れゴールならず。



ケガから復帰の柏木、今季リーグ戦初出場の大前を投入

 後半26分、大江に代えて、ケガから復帰した柏木を投入。

 後半34分には、石堂に代えて、大前を投入。今季新加入の大前は、リーグ戦初出場。

 ゼルビアは、真ん中に起点を作り、相手DFラインのウラを狙うスルーパスで俊足の飯塚と柏木を走らせ打開を計る。しかし、最後のところで相手DFにブロックされシュートが打てない。

 36分、ペナルティエリア右角からFC琉球のFK。強烈なシュートがゼルビアゴールに向かったが、ワクを外れ失点は免れた。

 夏のような暑さの中、若干の消耗は見られたが、両チームとも集中を切らさない守備が光った。試合終盤を迎えても、足が止まらず中盤で激しいボールの奪い合いが続いた。結局、その後も両チーム決定機を作ることができずに、1‐1のまま試合終了した。



2勝3分で5月無敗

 ゼルビアは、これで5月は2勝3分の無敗。どの試合でも、相手と互角以上の試合を展開することができている。残る課題は、言うまでもなく得点力。引き分けを、勝利に変えるためには、得点力の向上が必要だ。

 次節は、ホームで、現在3位と好調のジェフリザーブズと対戦する。攻撃陣の爆発と、ホームでの勝ち点3獲得に期待したい。

○試合後の記者会見:戸塚哲也監督
–試合の感想は?
「今日は、試合内容は五分五分だった。ただ、自分たちが先取点を取ることができたのだから、なんとしても勝ち点3を取らなくてはいけない試合だった。こちらが先制して、相手がリスクを冒して攻めに出てくるところで追加点を奪えなかったら、こういう結果になる。夏のような暑さの中、集中を切らさずに戦うことができたことは良かった。1点を返されて、ここからズルズルと相手ペースになってしまうかな、と思ったが、選手たちが自分たちで盛り返した。2点目は奪えなかったが、逞しさが出てきたと感じた」

–懸案の得点力アップのために対策は?
「練習でも、最近は、得点を増やすためのメニューを取り入れている。ただ、一番の解決策は、どんな形でも良いから得点が生まれることしかない。その経験が、選手たちの自信となり、次の得点を生み出す。やはり、これだけチャンスがあって、シュートをうっているのに入らないと、FWの選手には迷いや恐れが生じてしまう。自分も現役時代、FWの選手だったからわかる。やはり『俺にパスをまわせ』というメンタリティを持っていないと得点は生まれない。得点不足が続く中で、選手たちがシュートに対して消極的にならないように、自分たちコーチングスタッフも気をつけたい」

以上

▽選手コメント
○MF柳崎祥平選手
–試合の感想は?
「今日はボランチではなく、今シーズン初めて、中盤の前線よりのポジションを務めました。いつもと違うポジションながら落ち着いてプレーできたこと、得点することができたことは良かったと思っています。ただ、同点に追いつかれた後に、もう一回盛り返して、2点目を奪うことができなかったことが課題です。やはり、夏のような暑さ中で、ゼルビアの選手は消耗していたように感じました」

–次節、ホームで行われるジェフリザーブズ戦への意気込みを
「最近はホームで引き分けが多いので、次節こそホームで勝利します。どこのポジションで出場しようと、得点を意識してプレーしたいと思います」

○MF金東秀選手
–今季初の先発出場。試合中に気をつけたことは?
「できるだけ早く、周りとの連携を構築することを心がけて試合に入りました。ボランチとしての基本である、攻撃の時は起点としてパスをさばくこと、守備の時はDFラインの前で人とボールを通さないことを心がけながら、チャンスがあったら前線に飛び出していこうとも思っていました。得点力不足という課題を克服するために、中盤の選手も、もっとフィニッシュに絡んでいく必要があると思っています」

–次節、ホームで行われるジェフリザーブズ戦への意気込みをお願いします
「来週も試合で使ってもらえたら、次こそもっと攻撃に絡んで、得点を奪いたいと思います。応援よろしくお願いします」

以上