○試合後の記者会見：相馬直樹監督

--まずは試合の感想からお願いします。
「梅雨の合間の暑い天候の中、今日は野津田にたくさんの方々に足を運んでいただきました。今日の試合は第20節ではありましたが、われわれにとっては、19試合目でちょうど半分のスタートとなる試合を勝利で飾ることができました。選手たち、そしてサポーターの方々にも感謝を申し上げたいと思います。後半戦を勝ちでスタートしようと選手たちを送り出しましたが、非常に苦しい前半となりました。琉球さんの徹底した背後へのボールとセカンドボールを拾って速く攻めるという狙いに対して、セカンドボールをなかなか拾えない状況で、仮にセカンドボールを拾えたとしてもつなげない展開の中、よく前半を0-0で折り返せたと思います。前半の中でも徐々にセカンドボールを拾って、2本、3本とボールをつなげれば、チャンスができてきていましたので、まずは後半セカンドボールを拾う、拾ったあとはきちんとボールを動かすことを話して選手たちを後半のピッチに送り出しました。そういった中で徐々に自分たちのペースになっていていきましたが、そうなればなるほど、琉球さんが守ってカウンターという展開なりました。そして途中、森村が良い形でこじ開けて、よく決めてくれました。また一番最後に戸島にとっても初ゴールが生まれて、非常に良い後半戦のスタートになったかなと思います。ここからはまだ17試合というゲームがあるので、一つひとつ勝ち星を積み重ねられるように準備をしていきたいと思っています」

--初先発となった森村選手への期待と、その森村選手がセントラルミッドフィルダーというか、トップ下に入った新しいシステムの狙いを聞かせてください。
「前半は（森村の）立ち位置が高過ぎたというか、フィックスし過ぎて、あそこに入っていってほしかったですが、（大竹）隆人がそのポジションに入っていても高い位置に入っていく形はやっていますし、ボランチが横並びになってプレーするというよりも、縦の関係でプレーすることは、どっちが前でという話ではなく、攻撃時は自分たちでギャップを作ってという話をしています。前半は少しフィックスし過ぎていましたが、流動的な部分も出て、良い形が生まれていたとは思います。後半はそこに少し良いタイミングで入ることを話して送り出しましたし、うまく選手たちも対応してくれたと思います。今日の試合に関しては上から見ている限り、立ち位置が変わって見える部分があったかもしれません」

--大竹選手を中に入れて、森村選手をサイドに置くという選択肢もあったと思いますが、大竹選手をサイドに、森村選手を中央に置いた立ち位置の狙いは？
「（森村が）まだこちらに来て2週間という中で、当然1週目は登録上、出られなかったですので、紅白戦でも今日の選手たちとプレーする機会はなかったですが、トレーニングマッチなども見ている中で、一つ前のポジションとボランチの位置を見ていると、ボランチの位置のほうが気持ち良さそうにプレーをできるのかなと。彼が顔を上がる時間、チームメートと一緒に時間とコンビネーションを作れるかなと思いましたし、そう見えましたので、そのあたりを期待して起用させてもらった。あのようなスコアを決めてくれたことは素直にうれしいし、その一方でもっとできると思います。もっとトレーニングを積むことでコンビネーションの形も見えてくると思います」

--前半はスコアレスで終えてハーフタイムにはどんな声をかけたのですか？
「よくゼロで帰ってきたということと、決定的にやられているわけではないし、落ち着いてやっていこうと話しました。セカンドボールを拾ったあと、一つふたつボールをつなげば、われわれのチャンスを作れると話しましたし、後半はスペースもできてそこに選手たちがうまく入ってくれたと思っています」

--後半戦に向けては、攻撃の部分のプラスαがポイントだったと思います。今日に関しては森村選手が決めて個の力というプラスαは発揮できたと思いますが、チームとしての攻撃のプラスαについては、今日の試合に関してどのような捉え方をされていますか？
「コンビネーションやラストパスの精度は、今後も突き詰めていかないといけないですし、そうしないと点を獲ることを難しく感じる部分は多々あったと思います。ただ、今までとは上から見ていても、違う絵が見えたのかなと思っています。そこの部分を結果に結び付けられるようにしたいとお思います。もちろん、違う絵に固執する必要はありませんが、ただ、われわれとしては決して悪いゲームをしていないですが、いまは首位と9ポイント差がある中で、少し絵を変えようという決断を下しました。その絵の形だけで勝ち点3を獲れたわけではないですが、良いところを出せた上で、後半戦を勝利でスタートできたことはポジティブに捉えて今後につなげていきたいと思っています」

▽試合後の選手コメント（2選手掲載。その他の選手はモバイルサイト【http://zelviamobile.jp/】の『直撃！ゼルビア・リポート』にて掲載します）

○DF平智広選手
--途中出場で逃げ切りに貢献しました。どんな風に入りましたか？
「まず、李選手と一緒に守備を安定させること。1点リードしていたので、失点をしないことに気を付けて入りました。攻撃に関しては、シンプルに裏を狙うことには気を配っていました。相手が結構、間延びしている状態であったので、セカンドボールをしっかり拾うことを意識していました。試合も終盤だったので、終わらせるプレーを心掛けていました」

--ボランチでの出場でしたが、どうでしたか？
「最終ラインより1つ前でアプローチに行く回数が増えるのでその分、運動量が求められます。それでも、後ろにセンターバックがいてくれているので、自分としては積極的にプレーできて、心の余裕を少し感じながらプレーをしています。とにかく、無失点で抑えられて良かったです」

--勝利で終えた中、今後に向けた課題があれば、教えてください。
「前半の入りが良くない中で、修正ができませんでした。そこはチームの課題になると思います。また勝てるように、チームの勝利に貢献できるよう練習からやっていきたいと思います」

○MF森村昂太選手
--左足からの素晴らしいシュートでした。あの場面を振り返って下さい。
「琉球の選手を1人かわした時点で次のプレスが来なかったので、ゴールに向かうシュート性のボールが蹴れればいいなと思って蹴りました。それがゴールネットのファーサイドに入ったので嬉しかったです」

--初出場で初ゴール。気持ちの方はどうですか？
「アビスパ福岡で出場機会が与えられない中で移籍だったので、自分の中でくすぶっていたものがありました。初戦からどんどん自分を出していこうという心意気はあったので、それが得点という形に出ました。今日に関しては最高の形で試合を終えることができたと思います」

--町田のファン・サポーターの皆様はどうでしたか？
「ファン・サポーターの方と初めて触れ合うことができました。笑顔で帰ってくれそうで良かったです」

--改めて、森村選手の長所を教えてください。
「落ち着いて周りの選手を見て、スルーパスを出すことやミドルシュートを打つこと、セットプレーでも得点に絡んでいけることだと思います」

--最後にファン・サポーターの皆様に今後の意気込みをお願いします。
「Ｊ２昇格のことだけを考えて町田に来ました。これからチームの勝利に貢献できるよう、ゴールやアシストで結果を残したいと思います。これから応援をよろしくお願いします」

（その他の選手はモバイルサイト【http://zelviamobile.jp/】の『直撃！ゼルビア・リポート』にて掲載します）

以上