アルディレス監督 日本外国人スポーツ記者協会の懇親会に招待

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オズワルド・アルディレス監督が11日(水)、日本外国人スポーツ記者協会(Foreign Sportswriters Association of Japan、略称FSAJ)の懇親会に招待され、自身がアルゼンチン代表として優勝したW杯や同国代表MFで後輩のディエゴ・マラドーナ氏、そしてJリーグやFC町田ゼルビアについて語り尽くしました。

FSAJは、日本でスポーツ取材に携わる外国メディアまたは外国人スポーツ記者の団体で、AP通信やロイター通信、AFP通信、ジャパンタイムズ、デイリーヨミウリなど世界に発信する英字メディアで構成。懇親会には過去、サッカー界では元ドイツ代表DFで浦和レッズ元監督のギド・ブッフバルト氏、前日本代表監督の岡田武史氏らが招待。スポーツ界全体でも、プロ野球界の英雄・王貞治氏、水泳金メダリストの北島康介氏、フィギュアスケートの荒川静香さんや浅田真央さんら錚々たるメンバーが出席されています。
 
 
懇親会という名目で、ディナーを楽しみながらのはずでしたが、会場ではアルディレス監督に次々と質問が飛び、世界のフットボール、現役時代、自身の移籍騒動にも発展したフォークランド紛争、FC町田ゼルビアを含めて4クラブ目の指揮をとるJリーグなど様々なテーマについて答えました。Jリーグは今年で20周年と記念すべきシーズンを迎えましたが、アルディレス監督は「日本のJリーグはこの20年間で著しい進歩を果たしました。とはいえ、現在はそれも踊り場、天井に来ていると思います。日本は今後、FIFAランクで20位や30位を目指すのではなく、フットボールのエリート国家への仲間入りを果たすことがステップとなるでしょう」と分析。
 
日本がさらにレベルアップするためには、「フットボールが日本文化の中に入ってくることです。それが日本がフットボールのエリート国家になるために必要となってきます。そのためにもまずは、Jリーグのレベルを上げることが大切。Jリーグは発足当初、ジーコ、ジョルジーニョ、ドゥンガ、リネカー、ラモン・ディアスら世界の耳目を集める選手たちがプレーしていました。今は経済的な問題があり、そういった選手たちを呼んで、世界の耳目を集める事はできていません。とはいえ、日本人選手のレベルを上げて、世界に注目されるリーグにならなければいけません。それができれば、次のステップに行くことができます。それには、強いリーダーシップを持った指導者が必要でもあります」などと説かれました。
 
 
W杯優勝の経験があり、プレミアリーグのトッテナムなどで活躍。指導者としても、ニューカッスル、トッテナム、ディナモ・ザグレブ、セロ・ポルテーニョなど国際的なクラブを指揮してきた監督。記者からは「なぜ、J2のFC町田ゼルビアに?」の質問も受けましたが、「私は日本で指導できることに感謝しています。日本のフットボールの進歩に関われていることを喜ばしく思っています。FC町田ゼルビアは、Jリーグに上がったばかりのクラブですが、変革しようとしているクラブで、躍動感がある。変わろう、成長しようとしているクラブにあって、私がその一翼を担えることを喜ばしく感じています」などと想いを明かしました。
 
2時間の予定を大幅に上回る約3時間半の懇親会となり、終了後には、記者の皆様だけでなく、レストランの外国人スタッフの方らからも記念撮影をねだられるなど、人気の高さを見せたアルディレス監督。クラブはそんな世界的な人物に率いられ、さらにステップアップできるよう努力を続けたいと思います。ファン・サポーターの皆様、今後も応援をよろしくお願いいたします。
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